星ケ丘テラスで行われた、全国からセレクトしたコーヒー豆を販売するイベントに行ってきました。9店の焙煎所から取り寄せた選りすぐりの豆を販売していますが、中でも気になった3店の豆を選び、一緒に買ってきたカヌレと合わせて紹介します。

星ケ丘テラスにて

このイベント、COFFEE ROASTER’s Departmentでは「今日、好きな COFFEEが見つかる」をテーマに、主催のYeti Fazenda COFFEEさんが全国からセレクトした焙煎所渾身のコーヒー豆とドリップバッグを販売しています。

開催期間

2024年2月23〜25日

時間

11:00〜17:00 (最終日は16:00まで)

会場

星が丘テラス2F るるビオ エピスリー星が丘

ちょっとお洒落に食料品の買い物に来た人がコーヒーの奥深さを知る良い機会になるのではないでしょうか。コーヒーの他にも、Yeti Fazenda COFFEEさんのカヌレや各種焼き菓子も売られています。

Yeti Fazenda COFFEEの焼き菓子、COFFEE ROASTER’s Departmentにて
近頃はいろんなカヌレが売られていますが、ここのカヌレはなかなかの変わり種が揃っています。

コーヒー豆と、合わせて選んだカヌレを1つずつ紹介していきます。

基本情報:るるビオ エピスリー星が丘

愛知県名古屋市千種区星が丘元町16-50 星ケ丘テラス2F

10:00~20:00
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

るるビオ エピスリー星が丘

チムニー珈琲焙煎所

チムニー珈琲焙煎所さんは以前クリエイターズマーケットでお会いしました。実店舗を持たずイベント出店されている焙煎士さんなので、まだどこかのイベントでお会いできたら、と思っていたらこのCOFFEE ROASTER’s Departmentに出品することを知りました。

チムニー珈琲焙煎所、COFFEE ROASTER’s Departmentにて
ここでは出品した豆たちが頑張っています(笑)。またどこかのイベントでお会いしたらまたコーヒー談義しましょう。

前回は数あるコーヒー豆の中から個性的な「ベトナム未来農園 ワインのロブスタ」と「山に連れてく珈琲 マンデリン リントン」を選びました。今回はそれぞれの焙煎所が1種類のコーヒー豆と1種類のドリップバッグを出品していて、チムニー珈琲焙煎所さんの豆は、看板ブレンドの「フラミンゴのナミダ」です。

フラミンゴのナミダ

チムニー珈琲焙煎所さんのキャッチフレーズは、珈琲の花や果実の香りを愛する焙煎士の珈琲店。そんなお店の看板ブレンドですから、期待が膨らみます。パッケージに書かれた焙煎日を見るとイベントの4日前でした。焙煎した豆を名古屋まで送ることを考えると、おそらくギリギリの日程でしょう。流石です。

チムニー珈琲焙煎所の看板ブレンド「フラミンゴのナミダ」
前回も思いましたが、チムニー珈琲焙煎所さんはパッケージデザインが素敵です。よく見てくださいよ、これ。

豆を挽くと、なんとも複雑な香りが漂いました。挽きたての豆にお湯を注ぐとプクーっと膨らみます。やっぱり鮮度が良いですからね。そして、ちょっと甘い香りもしてきました。

チムニー珈琲焙煎所の看板ブレンド「フラミンゴのナミダ」
中煎りの豆ですので、焙煎途中で生じる表面のシワがまた伸びきっていません。深煎りではなく、鮮度も良いので、油分はまだ浮いてきていません。

そのお味は、口に含むとまず軽やかな口当たり。でもその中に苦味があって、その苦味はスッキリ。ちょっとだけ温度が下がると、苦味の中からフローラルな香りが顔を出してきました。

チムニー珈琲焙煎所さんのいいところは、ペアリングについてもアドバイスがあるところ。

牛乳の甘みを引き立てる香味があり、ぜひ途中で牛乳を入れ味変を楽しんでみて。特にあんこの和菓子やラムレーズンとのペアリングがおすすめです。

出典:チムニー珈琲焙煎所

和菓子はなかったのですが、近しいかな、と思って選んだのは「サクラあんバタカヌレ」です。

サクラあんバタカヌレ

これ、かなり個性的ですよね。上下に切ったカヌレにバターと桜あんが挟んであります。独特な色のカヌレ生地には桜の葉が練り込んであるとのこと。上に載っているのはもちろん、桜の花です。

Yeti Fazenda COFFEEのサクラあんバタカヌレ
カヌレの断面を見るのが好きな私ですが(フェチかよっ!?)、これはなかなかインパクトがあります。

口に近付けると桜の香りがフワッと届きます。口に含むとその香りと、カヌレの甘さに桜あんの甘さとバターの香りも合わさり、口の中がパーティー状態。楽しいスイーツですねぇ。カヌレ生地だけを食べると、ちゃんと桜の葉の香りがしました。今までにないカヌレですね。

チムニー珈琲焙煎所の「フラミンゴのナミダ」と、Yeti Fazenda COFFEEのサクラあんバタカヌレ
軽やかな口当たりのフラミンゴのナミダには、軽やかな色使いのKEYUCA製カップを合わせ、コースターの色合いもカップ合わせました。後ろに写ったアイビーの定位置はパソコンモニターの前ですが、撮影の時はよく手伝ってもらいます。

このカヌレをフラミンゴのナミダに合わせると、口の中がフローラルの共演。軽やかなブレンドと、春の香りのあんバタスイーツの相性は抜群でした。牛乳の味変も別の機会に試してみたいです。

基本情報:チムニー珈琲焙煎所

チムニー珈琲焙煎所さんは、店舗を持たない珈琲豆屋さん。出店情報はインスタグラムなどでご確認下さい。

チムニー珈琲焙煎所

合わせて見たい

今回も諸事情により時差投稿になってしまいましたが、この記事に先行してインスタグラムでチムニー珈琲焙煎所さんの豆とYeti Fazenda COFFEEさんのカヌレを紹介していました。後で気付いたことですが、この2枚目のカヌレの写真はそのままYeti Fazenda COFFEEさんのインスタグラムやECサイトで使われていました。気に入っていただけたのでしょう。

行ってきました、COFFEE ROASTER’s Department。まずは以前クリエイターズマーケットでお会いしたチムニー珈琲焙煎所さんの「フラミンゴのナミダ」。ペアリングは、主催のYeti Fazenda COFFEEさんの「桜あんバタ」カヌレ。

チムニー珈琲焙煎所の「フラミンゴのナミダ」

前述のように、チムニー珈琲焙煎所さんに出会ったのはクリエイターズマーケット。その時の様子と、その後のおうちカフェを紹介して、コーヒー豆の品種についても説明しています。興味があったら読んでみてください。

クリエイターズマーケットで見つけた珈琲豆屋さん。パッケージやネーミングも個性的ですが、注目すべきは焙煎士さんならではのクオリティ。

コーヒーを淹れてみた

喫茶水鯨

続いては、大阪の川口旧居留地から出品する喫茶水鯨さん。酔鯨じゃありませんよ、水鯨です。

旧居留地と言えば神戸のイメージがありませんか?以前紹介したBlue Bottle Coffeeさんの神戸カフェは神戸旧居留地にあります。明治初期に大阪港が開港された頃、大阪にも居留地があったようです。

喫茶水鯨、COFFEE ROASTER’s Departmentにて
大きく書かれた「深煎り」の文字と、エチオピア。コーヒー好きなら気になるところです。

エチオピア、しかもイルガチェフの、深煎り?実際、喫茶水鯨さんのパネルにはこのように書かれていました。

エチオピアのイルガチェフといえば浅煎りのイメージが強いですが、今回は深煎りの豆をご用意しました。
直火式の焙煎器でじっくり焼き上げることにより重厚なボディ感が際立つ味わいで、ダークロースト(深煎り)による苦味や香ばしさの後にベリーやフローラルなフレーバーが顔を出します。

出典:喫茶水鯨

気になりますねぇ。迷わず選びました。

エチオピア イルガチェフG-1 深煎り

エチオピアと言えば、その特有の香りを活かすために浅煎りから中煎りで飲まれることが多いです。このブログでも猿田彦珈琲さんの豆を使った「浅煎りのエチオピアを淹れてみた」や、BASE COFFEEさんの豆を使った「中煎りのエチオピアを淹れてみた」を紹介しました。

以前R ART OF COFFEEさんでエチオピアの深煎りを買ったことがありましたが、ガッツリ深い焼き色ではありませんでした。

喫茶水鯨のエチオピア深煎り
こちらがそのエチオピアイルガチェフの深煎り。色がガッツリ深いです。

この深煎りのエチオピアイルガチェフ、挽くと深煎り特有の香りの中に、どこか上品な香りがしました。挽きたての豆にお湯を注ぐと、鮮度の良い深煎りらしくプクーっと膨らみます。

喫茶水鯨のエチオピア深煎り
焙煎が進みシワが伸びた表面に、油分が染み出し、深煎りっぽいですよねぇ。

そのお味は、期待を裏切らない苦味と、しっかりしたボディ感。でも、その中にある上品でどこかフローラルな香りと、次第に顔を出してくる仄かな甘味。比類なき深煎りですね。

合わせたカヌレは、ちょっとクセが強そうな黒ごま塩キャラメルです。

黒ごま塩キャラメルカヌレ

黒ごま生地にキャラメルを練り込んだというカヌレ。口に入れると甘さの中に、しっかりと胡麻の香りがします。仄かな塩味は、ヒマラヤ産のピンク塩とのこと。変わり種カヌレだけど、味がちゃんとまとまっています。

Yeti Fazenda COFFEEの黒ごま塩キャラメルカヌレ
まさかの倒立カヌレ。埋め込まれた胡麻の上のトッピングはアーモンドプラリネとのこと。

個性的な深煎りエチオピアと、これまた個性強めのカヌレが、なんともいいコンビ感です。ペアリングの王道は味の方向性ですが、この組み合わせはむしろ、個性の強さの方向性、でしょうか。

喫茶水鯨の深煎りエチオピアと、Yeti Fazenda COFFEEの黒ごま塩キャラメルカヌレ
合わせたカップは京都駅の土産物屋で買ってきたもの。柄が黒胡麻っぽいので選び、コースターも色味を合わせました。背景はペペロニアジェミニ。普段は本棚から垂れ下がっていて、アイビー同様に撮影時によく手伝ってもらいます。

私はしばらく大阪に住んでいたことがありますが、まだ旧居留地は訪れたことがありません。機会があれば行ってみて、是非喫茶水鯨さんも訪れてみたいです。

基本情報:喫茶水鯨

大阪府大阪市西区川口1-4-19

9:00~17:00(月・火曜定休)
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

喫茶水鯨 @ COFFEE ROASTER’s Department

Yeti Fazenda COFFEE

最後は、お城で有名な彦根から出品のYeti Fazenda COFFEEさん。選んだ理由は主催者だからじゃありません。サンプルの香りに、何とも言い難い個性を感じました。

COFFEE ROASTER’s Departmentに出品し、主催者のYeti Fazenda COFFEE
パネルの写真に写っているのは、会場にもあったKONO式ドリッパー。よく知られているマニアックなドリッパーです。

その個性は何でしょうか。パネルにはこうあります。

アナログな焙煎機、通称ブタガマで少量ずつ焙煎するコーヒーはトレンドでもなく、インパクトもないかもしれない。でも定番の白シャツやスニーカーみたいに自然と飲みたくなる一杯を目指しています。

出典:Yeti Fazenda COFFEE

まったくどうでもいい余談ですが、私が学生の頃は1年のうち360日くらいは白いTシャツを着ていました。

Yeti BLEND

「アナログな焙煎機」って、違和感がありますか?例えば以前紹介した矢場町のcafe Cerejaさんでは全自動の熱風式焙煎機を使っています。それぞれの豆に最適な焙煎方法がプログラミングされていて、コーヒー豆を注文すると、店内奥のカウンターで淹れたてのコーヒーをいただいているうちに100gの焙煎豆が出来上がっています。これは「デジタルな焙煎機」ですね。

アナログな焙煎機の代表格は、大阪東三国の珈琲焙煎研究所の手作り焙煎機でしょうか。少量の豆を大汗かきながら焙煎しているそうです。

Yeti Fazenda COFFEEのYetiブレンド
チムニー珈琲焙煎所さんと対照的に、無骨なデザインのパッケージ。これも個性ですね。

淹れてみました、そのYeti ブレンドを。一口目でスッキリした苦みを感じ、二口目以降で心地よいコクを感じられるようになりました。

変な言い方かもしれませんが、昔ながらの美味しいコーヒー、といった感じ。もちろん、砂糖を入れることが前提のような純喫茶の苦いコーヒーと違い、コーヒーの良さをそのまま味わえる仕上がりです。

Yeti Fazenda COFFEEのYetiブレンド
仕上がりの色と質感は同じでも、火の入れ方により豆の中で起こる科学変化に違いがでて、これが風味の違いになります。

合わせたカヌレはクラシックバニラ。変わり種カヌレが多い中で、文字通り「クラシカル」なカヌレです。

クラシックバニラカヌレ

見た目も味も奇をてらわない、甘くて美味しいカヌレです。独特な食感を楽しんでいると、ふとした時にラム酒が香ります。

Yeti Fazenda COFFEEのクラシックバニラカヌレ
変わり種カヌレも良いのですが、やはりクラシカルなカヌレが好きです。

このペアリングも、味の方向性とか言うより、尖っていない素直で素朴な味の組み合わせとして楽しめます。落ち着きますね。

Yeti Fazenda COFFEEのクラシックバニラカヌレと、Yetiブレンド
カップはクリエイターズマーケットで買ってきた貴仙窯のもの。コースターの色味も合わせてみました。背景のアイビーはチムニー珈琲焙煎所さんの写真で登場した子の兄弟で、普段はパソコンモニターの前で並んでいます。

Yeti Fazenda COFFEEさんがある彦根は今住んでいる名古屋からそう遠くなく、いつか行ってみたい場所です。その時はお店にも寄っていきます。

基本情報:Yeti Fazenda COFFEE

滋賀県彦根市日夏町2908-5 日夏公民館跡日夏里館1階

11:00~17:00 (月・火定休)
最新情報はお店のインスタでご確認ください

Yeti Fazenda COFFEE @ COFFEE ROASTER’s Department

合わせて見たい:Sweets写真館

ここに載せたカヌレはスピンオフブログ「SweetsオトコのCafeめぐり」の「Sweets写真館」でも紹介しています。

サクラあんバタカヌレ

変わり種カヌレの中でも、かなり個性的。上下に切ったカヌレにバターと桜あんが挟んであります。独特な色のカヌレ生地には桜の葉が練り込んであるとのこと。上に載っているのはもちろん、桜の花です。

サクラあんバタカヌレ by Yeti Fazenda COFFEE

黒ごま塩キャラメルカヌレ

黒ごま生地にキャラメルを練り込んだというカヌレ。口に入れると甘さの中に、しっかりと胡麻の香りがします。仄かな塩味は、ヒマラヤ産のピンク塩とのこと。変わり種カヌレだけど、味がちゃんとまとまっています。

黒ごま塩キャラメルカヌレ by Yeti Fazenda COFFEE

クラシックバニラカヌレ

見た目も味も奇をてらわない、甘くて美味しいカヌレです。独特な食感を楽しんでいると、ふとした時にラム酒が香ります。

クラシックバニラカヌレ by Yeti Fazenda COFFEE

いいね、シェアする!

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

個人情報の扱いについてはプライバシーポリシーを参照してください。