珍しく早朝に外出した週末、名城公園に足を延ばし、朝のコーヒーを楽しみました。DEAN & DELUCA ベーカリーカフェ名城公園さん。エスプレッソをベースにした飲み物と焼きたてのパンを楽しめます。

名城公園に行ってみた

名城公園は以前紹介した「二之丸茶亭」がある名古屋城の北に広がる城址公園です。11月とは言えまだ寒くもなく、朝早くからジョギングや運動、散歩などを楽しむ人で賑わっていました。そんな名城公園の入口にある商業施設「tonarino」にDEAN & DELUCAさんはあります。

施設の2階にある広いテラスの向こうにDEAN & DELUCAがあります
tonarinoの2階に向かう「空への階段」その名も「soraeno」を上ると、ひなたのテラス「hinatano」があり、DEAN & DELUCA ベーカリーカフェ名城公園さんはそこに構えています。

前面がガラス張りの開放的な店舗に入ると、まず焼きたてのパンが迎えてくれます。店内は、ニューヨーク発祥で「美しさ」をコンセプトにしたDEAN & DELUCAに相応しいスタイリッシュな雰囲気です。壁にはDEAN & DELUCAの歴史を語る古い写真も飾られています。創業者のGiorgio DeLucaさんとJoel Deanさんですね。

木のテーブル、モスグリーンのモルタル壁、スチールむき出しの天井の組み合わせがクールなDEAN & DELUCA ベーカリーカフェ名城公園の店内
落ち着いたモスグリーンの壁とスチール剥き出しで無機質な天井の組み合わせは、そこが歴史ある名古屋城の「となり」であることを忘れさせるスタイリッシュな空間を作り出します。

迷った挙げ句にカプチーノを選ぶと、3種類のカップを並べてどのサイズにするか聞いてくれました。シアトル系の大手コーヒーチェーンで作り置きのコーヒーを注文する時にサイズの言い方に戸惑った、なんて話はよく聞きましたが、ここではその心配はいらなさそうです。

テーブルの上のトレイに置かれたマグカップに入ったカプチーノと、エスプレッソマロンロール、DEAN & DELUCA ベーカリーカフェ名城公園にて
飲み物は基本的に紙のカップで提供されますが、店内でいただく時に頼むとマグカップに入れてもらえます。落ち着いて飲みたい時はこの方がいいですね。

お供に選んだのはエスプレッソマロンロール。シナモンロールほどくどい甘さではなく、ちゃんと栗の香りも感じます。フォークとナイフが添えられていましたが、敬意を込めて手でちぎっていただきました。スタイリッシュだけどカジュアルなお店だから、これもいいでしょう。

DEAN & DELUCA ベーカリーカフェ名城公園にて、棚に並べられたパンと、その向こうに見える公園の木々
ガラス張りの店内に並べられたパン達の向こうには、ひなたのテラス「hinatano」越しに紅葉が始まった公園の木々が見えます。

この後、名城公園内をしばらく散策して、帰り際に「おうちカフェ」用のスイーツをテイクアウトするために再び来店すると、まだ昼前でしたがかなり賑わっていました。早い時間に来たのは正解でした。今度は、紅葉がもう少し進んでから来ようと考えていますが、また早い時間に来ます。

基本情報

愛知県名古屋市北区名城1-4-1 名城公園内 Tonarino2F

8:00~18:00
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

DEAN & DELUCA ベーカリーカフェ名城公園の外観

名古屋城、名城公園と、tonarino

名城公園は、前述のように名古屋城の北に広がる城址公園です。正しくは「名城公園の北園」となります。

名城公園は、名古屋城を中心とした約80haの総合公園です。緑豊かな樹林地に囲まれた北園では、「せせらぎ」の流れる芝生広場、江戸時代の名残のあるおふけ池、藤の回廊などがあり、四季を通じて散策などが楽しめます。また、野球場や庭球場などの施設があり、スポーツの場ともなっています。

名古屋市ウェブサイト「名城公園」(https://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000004993.html)

園内のジョギングコースでは多数のランナーがかなりの勢いで走っているので、散策の際は注意が必要です。それ以外では木々や花々を眺めながらのんびりできる場所でしょう。名城線で名古屋城へ行くには最寄り駅の市役所駅(注:その後名古屋城駅に改名)で降りるのが便利ですが、私は一駅隣の名城公園駅で降りて、名城公園を通ってお堀と石垣を眺めながら行くルートも好きです。

名城公園の藤の回廊の向こうに見える名古屋城
名城公園の至ることろから名古屋城の天守閣が見えます。これは名城公園南側にある広場から藤の回廊越しに見た天守閣と石垣。

そんな名城公園に、いつの間にかお洒落なスポットができていました。地下鉄名城線、名城公園駅から名城公園に向かうとすぐの場所にある商業施設、tonarinoです。「城の隣」をイメージして名付けられたとのこと。

「いつの間にか」とは言っても開業は2017年だそうですから、もう4年経っていますね。

名城公園内から見た商業施設「tonarino」
木漏れ日が射す、その名もこもれび広場「komorebi」では週末にマルシェも開かれ、この日も幾つかお店が出ていました。余談ですが、tonarinoの場所の名付け方はベタ過ぎてむしろ好きです。

古地図を見ると、今は名城公園がある内堀の北側は野原か湿地のような場所だったように見受けられます。内堀の南側で碁盤目状に造られた城下町とは対照的です。明治時代になると内堀の北側は陸軍練兵場となり、その後、戦争中に名古屋城一帯は空襲で天守閣もろとも焼け落ちました。名城公園が整備されたのは戦後のことです。

そう考えれば、かつての軍事施設内に今はサレオツな場所があるのもいいものです。この平和を享受したいですね。

名城公園、tonarinoの基本情報

名城公園

愛知県名古屋市北区名城1-2

city.nagoya.jp (名古屋市)

meijyo-fp.com (名城公園)

tonarino

愛知県名古屋市北区名城1-4-1

参考文献:古地図で楽しむ なごや今昔

古地図と現在を対比して名古屋の変遷を紹介しています。明治から昭和にかけて、名古屋城とその周辺がどのように利用されてきたかも分かります。

編著者

溝口 常俊

発行者

山口 章

発行所

風媒社

発行日

2014年4月21日 第1刷発行
2017年8月31日 第5刷発行

定価

1,870円 (税込み、2023年3月時点)

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