オシャレなショッピングモール、mozo WONDER CITY内のコーヒースタンドに行ってきました。Double Tall Cafe BEANSさん。フードコートによくある大手チェーン店とは一味も二味も違う、コーヒー専門店です。

mozo Food Marcheに行ってきた

mozo WONDER CITYには、大抵の大型ショッピングモールにあるようなレストラン街とフードコートがあります。1階のレストラン街をさらに進んだ先にある、洒落たスイーツショップが並ぶエリアがmozo Food Marcheです。

mozo WONDER CITYのmozo Food Marche
お腹を満たすことがメインにもなり得るレストランゾーンと違い、Food Marcheにはちょっと洒落た時間を過ごす雰囲気があります。

エリア内の店舗で食事を注文し、共有の飲食スペースのテーブルでいただくスタイルはフードコートと同じです。が、一見してその雰囲気が違うことが分かります。もちろん客層はショッピングモールを訪れる人達なので、肩ひじ張る必要はまったくありません。

mozo WONDER CITY内、mozo Food Marcheの飲食スペース
これは2箇所ある共有飲食スペースの一つ。内装にはナチュラルウッドを多用し、緑が多いのも特徴です。奥にはカウンター席もあります。

ショッピングモール内のコーヒー専門店と言えば、以前イオンモールNagoya Noritake Garden内の猿田彦珈琲 名古屋則武新町店さんを紹介しましたが、このような業態はまだ稀でしょう。それでもコーヒー好きとしては、こんな場所でにコーヒーの裾野が広がれば嬉しいことです。

Double Tall Cafe BEANSで提供しているコーヒー豆
ショッピングモール内でシングルオリジンコーヒーを説明とともに並べるところに、コーヒー専門店の心意気を感じます。

その場所が何所であれ、コーヒー好きながこんなコーヒーの品揃えを見たらテンションが上がってしまいます。注文する時にどの豆を選ぶか悩んでもスタッフさんがちゃんとアドバイスしてくれのは、コーヒー専門店だから。そして、注文を聞いてから1杯分の豆を挽いて、丁寧にハンドドリップしていただけます。

ここで使うドリッパーはオリジナルのもの。円錐形で、内側にリブはなく、平らな底には小さな穴が3つあります。この特徴だけ聞くとカリタウェーブに似ていますが、3つの穴はそれぞれ角度が付いていて、湯がスパイラル状に抜ける独特の形状になっています。

Double Tall Cafe BEANSで丁寧にハンドドリップするコーヒー
コーヒー専門店ですから仕事は丁寧です。よく見ると抽出されたコーヒーが3本の筋になって落ちるのが分かります。

違うコーヒーに、ちょっと違うスイーツを合わせた様子を2回に分けて紹介します。

マンデリン + プレーンクロッフル

深煎りのマンデリンは昔からお気に入り、なのですが、近頃ご無沙汰していたので久々にいただくことにしました。焼きたてのクロッフルもいただけるとのことで、合わせることに。この時が初めての来店だったので、基本のプレーンクロッフルを選びました。

ハンドドリップしたコーヒーをまずいただいて席に着き、クロッフルが焼けるのを待ちます。

Double Tall Cafe BEANSでいただくハンドドリップコーヒー
こちらは2箇所ある共有スペースのうち、店舗からみて左側にあるテーブル席。後ろに写っているのは以前紹介した西尾の抹茶ラボのmozoワンダーシティ店。

まずはマンデリンから。スッキリしたクセのない苦味がいいですね。苦味が前面に出ているけど、決してしつこくない。この深煎りらしい味わいは是非ブラックで楽んでいただきたいです。

しばらくするとクロッフルが焼き上がりました。

Double Tall Cafe BEANSのプレーンクロッフル
スイーツだからって映える必要はありません。プレーンのクロッフルはシンプルさが良き。

焼きたてのクロッフルだから香りも良く、当然ながらサクサクの歯応え。甘さもちょうどいい感じです。シンプル故に、その良さが分かります。深煎りマンデリンとの相性もいいですね。

今回はコーヒーもスイーツもDouble Tall Cafe BEANSさんで注文しましたが、Food Marche内の他のお店で買ったスイーツと合わせてもいいでしょう。

mozo WONDER CITY内、mozo Food Marcheのカウンター席
テーブル席の奥にあるカウンター席。鰻の寝床のようですが、これはこれで落ち着くのでしょう。

客層は前述のようにショッピングモールに来る人達ですが、フードコートは食事を「済ませる」場所でもある一方、ここFood Marcheではゆっくりする人も多いように見受けられました。ショッピングモールにこんな場所があるのもいいですね。

mozo WONDER CITY内、mozo Food Marcheの装飾

続いて、ちょっと違う組み合わせも紹介します。

コロンビア + あんことソフトクリームのクロッフル

長かった酷暑の残暑も落ち着いてきました。新しい長袖のシャツも欲しいな、と思い買い物に来たmozo WONDER CITYで再びDouble Tall Cafe BEANSさんを訪れました。

mozo WONDER CITY内、mozo Food Marcheの共有飲食スペース
今回は2つある共有スペースの内、もう一方のテーブル席を利用しました。ナチュラルウッドと、奥の青い壁、そして至る所にある緑は共通です。壁の装飾は季節で変わるのでしょうか?ヒガンバナを模したアートワークもあります。

今回も焼きたてクロッフルをいただくことにしましたが、前回と違うものと思い、選んだのはあんこソフトクリーム。コーヒーは浅煎りから深煎りまで各種ありますが、あんこには深煎りかな、と思い深煎りのコロンビアを選びました。深煎りのコロンビアは最後に飲んだのがいつか思い出せないほど久しぶりです。

Double Tall Cafe BEANSで丁寧にハンドドリップ
丁寧にハンドドリップしていただけることも、背景にナチュラルウッドや緑があることも、ショッピングモール内らしからぬところです。

前回同様、まずは丁寧にハンドドリップされた1杯のコーヒーをいただいて席に着き、クロッフルが焼けるのを待ちます。

深煎りのコロンビアは、まず深煎りらしい苦味を強く感じます。その苦味も「ガツン」と来るものではなく、コクがあり、どことなく甘味もある。全体的にまろやかな味わいです。

続いて、焼きたてのクロッフル。

Double Tall Cafe BEANSのハンドドリップコーヒーと、あんことソフトクリームのクロッフル
余談ですが、後ろに写り込んでいるのは愛用のトート型カメラバッグです。

やっぱり焼きたてだから、まずいい香りがフワッと来ます。プレーンでその良さを知っていたクロッフルに、まずソフトクリームを載せると期待通り違う味わい。しっとりしたソフトクリームと一緒になっても、口の中でクロッフルのサクサク感が活きています。

mozo Food MarcheでいただくDouble Tall Cafe BEANSのコーヒーとクロッフル

もちろんあんこを載せるとまた違う味わいで、まろやかな苦みとコクの深煎りコロンビアとの相性もいいです。

周りの席では皆さん、いろいろなスイーツを味わっているようです。先述の抹茶ラボの他にも魅力的なスイーツがありましたので、機会があればスピンオフブログ「SweetsオトコのCafeめぐり」で紹介したいです。

この日はコーヒー豆を買って帰ることにしました。

Double Tall Cafe BEANSで売られているコーヒー器具
コーヒー豆やドリップパックの他にも自宅でコーヒーを入れるための器具も販売しています。前述のオリジナルドリッパーもあります。

買ってきたコーヒーを早速淹れたおうちカフェの様子は次章で紹介します。

基本情報

愛知県名古屋市西区二方町40 mozo wonder city内

10:00~21:00
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

Double Tall Cafe BEANS

おうちに帰って淹れてみた

買ってきた豆は、お店でもいただいた深煎りのコロンビアと、もう一つお気に入りの中煎りのエチオピアです。パッケージが個性的で、気に入りました。

Double Tall Cafe  BEANSで買ってきたコーヒー豆
手前が中煎りのエチオピア、奥は深煎りのコロンビア。個性的なパッケージの横には焙煎日が記載されています。

これらをそれぞれ違うスイーツとペアリングしてみました。

中煎りのエチオピア + ガトーピレネー

エチオピアはお気に入りなので、過去に何度か「コーヒーを淹れてみた」に登場しています。興味がある方は見てみてください。

今回Double Tall Cafe BEANSさんで買ってきたのは中煎りです。パッケージを開けると、甘くフルーティーな香りがフワッと漂ってきました。期待してしまいます。

Double Tall Cafe BEANSの中煎りエチオピア
パッケージの裏側には味の特徴と詳細情報に、産地の標高、精製方法、生産地、焙煎度合いが記載されています。

合わせたスイーツは神奈川の洋菓子店「ベルグの4月」のガトーピレネー。名古屋で開催されたバウムクーヘン博覧会で、出身地神奈川のバウムクーヘンを買ってきました。

ベルグの4月のガトーピレネー、あまおう
ガトーピレネー3種詰め合わせの中から「あまおう」を選びました。

このガトーピレネーはスピンオフブログ「SweetsオトコのCafeめぐり」の「Sweets写真館」で紹介しています。はい、Sweets写真館ではただただスイーツの写真を並べた、スイーツテロのページです。

選んだドリッパーは、「中煎りのエチオピアを淹れてみた」でも登場したカリタウェーブです。サーッと湯を注いでスッキリした味を狙います。

耐熱ガラス製カリタウェーブ
最近はカフェで見かけることも多く、ステンレス製がよく使われています。耐熱ガラス製は割れやすいことからお店では敬遠されがちですが、他の素材より保温性が良い利点があります。

カリタウェーブで淹れた中煎りエチオピアはコーヒーサーバーからカップに注いだ時点で、フッと甘い香りがしました。口に含むと苦味はほとんど感じられません。そのフルーティーさに酸味はなく、桃のような甘味。

合わせたガトーピレネーは、外はサックリ、中はしっとり食感。そしてその上品な甘さは、あまおう。

Double Tall Cafe BEANSの中煎りエチオピアと、ベルグの4月のガトーピレネー
カップはKEYUCAのオンラインショップで買ったもの。mozo WONDER CITYにはKEYUCAの実店舗もあります。フォークはSweetsオトコのCafeめぐりで紹介したハチカフェ鶴舞店に併設されたインテリアショップ、EIGHT TOWNで買ったSTUDIO M’製のものです。

この組み合わせ、合わないはずがありません!個性が違う甘味が、張り合わずに互いを高め合う。絶妙なペアリングを堪能しました。

お次はまったく違う方向性のペアリングです。

深煎りのコロンビア + バターサンド

お店でもいただいた深煎りのコロンビアを、おうちでも淹れてみました。

Double Tall Cafe BEANSの深煎りコロンビア
コーヒー豆のパッケージにはお店の個性が出る所です。数々のカフェやコーヒー豆専門店でコーヒー豆を買ってきた私ですが、このセンスは初めて見ました。好きです。

コロンビアと言えば、最近とよたまちおとフェス2023の会場で見つけたShape Hat Coffee & RoastさんでCOEを受賞した浅煎りをいただきました。今回いただくのは深煎り。お店でいただいた時のコクを活かすために選んだドリッパーはカリタの3つ穴です。

カリタの銅製3つ穴ドリッパー
昔からの根強いファンがいるカリタの3つ穴にはいくつかバリエーションがありますが、私の愛用品は銅製です。

深煎りばかり好んで飲んでいた頃から3つ穴を愛用していて(当時は陶器製を使っていました)今でも深煎りと3つ穴の相性は良いと思っています。

合わせたスイーツは「おかやま小麦粉紀行」のバターサンドです。こちらは、日本各地のスイーツを2週間ごとに提供するLOVE2 Sweetsで買ってきました。偶然ですが今回選んだ2つのスイーツは、名古屋で買った地方(神奈川は首都圏)のスイーツです。

おかやま小麦粉紀行のバターサンド、キャラメルチョコレート
おかやま小麦粉紀行のバターサンドにはいろんな味がありますが、その中から選んだのはキャラメルチョコレート

まずは深煎りのコロンビア。やっぱりコクがいいですねぇ。しっかり感じる苦みは嫌味がなく、そこに主張してくるのがコク。私が深煎りばかり好んで飲んでいた頃に求めていたのはこの味です。

Double Tall Cafe BEANSの深煎りコロンビア
COFFEE DETAILSの述べられた特徴は決して大袈裟ではありません。

キャラメルチョコレートのバターサンドも、期待通りのコクのスイーツ。名前だけ聞くとちょっとくどそうでもありますが、そんなことありません。バターのコクもチョコレートの甘さも上品です。

もちろん深煎りコロンビアとの相性も良し。一昔前、ペアリングという概念が一般的ではなかった頃は、スイーツで甘くなった口を苦味でスッキリさせるのがコーヒー、と思われがちでした。それも良いのですが、味の方向性を寄せてお互いを高め合うペアリングが好きです。

Double Tall Cafe BEANSの深煎りコロンビアとおかやま小麦粉紀行のバターサンド
カップはクリエイターズマーケットで買ってきた貴仙窯きせんようのもの。コースターは無印良品のものですが、お気づきでしょうか。カップに合わせて違う色のものを選んでいます。

このブログで度々書くことですが、コーヒーが好き、と言うとよく「こだわりは何ですか?」と聞かれます。でも「こだわり」なんて持っていたら、いろんなスイーツと違うペアリングを楽しむなんて、できないですよね。

コーヒーも、みんなちがって、みんないい。

これからも違う個性を持ったいろんなコーヒーの楽しみ方を紹介していきたいです。

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