岡崎城を大手門から出てぶらぶら歩いていたら、東海道沿いに佇む素敵なお店を見つけてしまいました。at the table est 2015さん。素材も味も優しいパンケーキに、スタッフさんのホスピタリティにも癒やされます。
岡崎城下を歩いてみた
岡崎を訪れたこの日は、桜まつりが開催中の週末で桜が満開を迎えた日。岡崎公園とその周辺の賑わいは、そりゃもう大変なことになっていました。少し小腹が空きましたが、派手だけど代わり映えのないフードトラックに並ぶ列を横目に城下に出てみました。
![岡崎城天守閣と桜](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-L07.jpg?resize=820%2C512&ssl=1)
後で分かったことですが、そこは岡崎城下二十七曲りの一角だったようです。目立つ看板はないのですが、なんともお洒落な雰囲気お店があったのでドアを開けて尋ねてしまいました、「ここはカフェですか?」と。
![at the table est 2015の店内](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-L02.jpg?resize=820%2C512&ssl=1)
何の予備知識もなく来てしまったので色々聞いてしまいました、お勧めは何ですか、とか。それでもスタッフさんは呆れることなく丁寧に質問に答えてくださいます。そろそろ家康行列が始まりますね、なんて世間話もしながら、選んだのは「きぼうのいちごのグルテンフリーパンケーキ」と、和紅茶です。
用意するのに時間がかかります、とのことでしたが、待ちますよ、焼きたてのパンケーキのためなら。会計を済ませ、ガラスの扉を開けて客席に向かいました。
![at the table est 2015の客席](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-L03.jpg?resize=820%2C512&ssl=1)
オフホワイトの壁とエイジング感のあるライトウッドでまとめられた店内はナチュラルなランプシェイド越しの灯りに照らされ、静かに流れるヒーリングミュージックと相まって神秘的な雰囲気を醸しています。
贅沢なことに、席は選び放題でした!
![at the table est 2015の客席](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-P01.jpg?resize=512%2C820&ssl=1)
料理の写真を撮るなら自然光(太陽光)が届く窓際の席に着くのが常套手段です。が、席を選び放題のこの時に選んだテーブルは、何故か客席の中ほど。昼間なのに仄暗い、なんとも落ち着く席です。が、写真を撮るにはねぇ、と自分に突っ込みましたが、間違っていませんでした。
席に着いて間もなくスタッフさんが運んでくれたのは、お冷とお手拭きと、オイルランプ。
![at the table est 2015の客席に置かれたオイルランプ](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-P02.jpg?resize=512%2C820&ssl=1)
テーブルの上の灯りで思い出すのは本家ブログで紹介した安城の海風cafeさんですが、ティーキャンドルに火が灯されたのは日が暮れてから。この、昼間でも仄暗い部屋での演出は嬉しいサプライズでした。
それから暫くパンケーキが焼けるのを待ちましたが、飽きないですね、ミニマルでナチュラルな店内を眺めていれば。やがてテーブルにはカトラリーが運ばれてきました。
![at the table est 2015のテーブルに供されたカトラリー](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-P03.jpg?resize=512%2C820&ssl=1)
やがて運ばれてきたのは、和紅茶と、お目当てのメインディッシュ。
きぼうのいちごのグルテンフリーパンケーキ
たかがパンケーキ、されどパンケーキ。甘い苺の香りがふわっと漂う一皿の料理を運んでくれた爽やかなスタッフさん(パティシエさんでしょうか?)の説明には、もはやプロ意識を超え、料理への愛情すら感じました。
![at the table est 2015の「きぼうのいちごのグルテンフリーパンケーキ」](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-L04.jpg?resize=820%2C512&ssl=1)
切り分けて口に運ぶと、温かいパンケーキ生地から立つ小麦の優しくて自然な香りが口に広がるのですが、すぐに苺の甘さと、仄かでほんのりとした酸味が口腔と鼻腔を満たします。生地の甘さが控えめで上品だから、苺の甘さが引き立ちます。
オプションで付けたメイプルシロップも自然な甘さで、カナダ居住歴が長い私を満足させるものでした。
![at the table est 2015の「きぼうのいちごのグルテンフリーパンケーキ」](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-L05.jpg?resize=820%2C512&ssl=1)
もう一つ特筆すべきは、その食感。このブログの賢明な読者なら私がフワフワ食感よりもモッチリ濃厚食感の方が好きなことをご存じであろう(いや、知らんし)。やわらかく仕上げました、と言うその食感が、ちょうどいいんです。なんとも優しいふんわり食感だけど、最近ありがちなフワフワ系と違う、自然で素朴な柔らかさ。添えられたグラノーラのカリッとした食感とのギャップも楽しみました。
そして本日の助演俳優賞は、和紅茶。
![at the table est 2015の和紅茶](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-P04.jpg?resize=512%2C820&ssl=1)
和紅茶のその香りは、日本茶とは違う発酵茶、つまり紅茶の香りなのですが、ダージリンでもアールグレイでもない、独特な香り。メニューの説明書きによると、奈良の羽間農園の自然発酵茶とのこと。最初の1杯には、ほんのり自然な甘さも感じられます。パンケーキにも合いますね。
パンケーキも和紅茶も、堪能しました。
![at the table est 2015の客席、入り口近く](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-L06.jpg?resize=820%2C512&ssl=1)
退店時のスタッフさんのお見送りにも、癒されますなぁ。名古屋在住なのでちょくちょく来るのは難しいですが、岡崎を訪れる機会があれば、また来ます!
基本情報
![at the table est 2015](https://i0.wp.com/hiro-cafe-meguri.com/sweets/wp-content/uploads/sites/2/2024/04/019_regular-L01.jpg?resize=820%2C512&ssl=1)
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