以前桑名を訪れた時に気になった老舗の和菓子屋さんに行ってきました。花乃舎はなのやさん。自分は和菓子好きの日本人で良かった、と思えるお店です。

再び桑名を訪れて

前回桑名を訪れた時は、どうやら桑名で一番人気らしい観光スポット、六華苑に行ってきました。そこで和菓子と抹茶のセットをいただき、その和菓子が「花乃舎謹製」でした。

こちらが六華苑でいただいたお抹茶と和菓子。この時の様子は本家ブログ「HiroのCafeめぐり」で紹介しています。

今回は和菓子を主役に据え、このスピンオフブログで和カフェとして花乃舎さんを紹介します。

お店を訪れる前にウェブサイトを拝見し、いろんな和菓子を扱っていることは知っていました。実際にお店に来てみると、さすが老舗の和菓子屋さんですね。魅力的な品揃えのショーケースがまず目に入ります。

花乃舎のショーケース
贈答用から、おうち和カフェに良さそうな和菓子まで。目移りします。

そんな和菓子をイートインできる喫茶室は入口から向かって右側の奥にあります。販売されている和菓子とは別に、喫茶室でのみいただける白玉やぜんざいもあるようです。

花乃舎の喫茶室
清潔感があり、どことなくレトロ感もある和の喫茶室

選んだのは、基本の和菓子(蒸し菓子)とお抹茶のセット。さて、季節の和菓子はどんなものでしょうか。

蒸菓子と抹茶

席に着いてまず運ばれたのは、桜湯でした。最近このブログの「Sweets写真館」では桜の塩漬けを使った桜スイーツ(ほぼパン)を続けて紹介しましたが、この使い方もありましたね。

花乃舎の桜湯
あんぱんなどに使われる桜の塩漬けよりも可憐に見えます。

蒸菓子とお抹茶のセットを注文すると、蒸菓子のサンプルを持ってきていただけるとのこと。サロンみたいですね。

実は前述のショーケースの中にも喫茶室でいただける和菓子のサンプルはあるのですが、喫茶室はテイクアウトのお客さんから見えない位置にあるので、テーブルまでサンプルを持ってきていただけると助かります。

花乃舎の喫茶室でいただける和菓子のサンプル
こちらがそのサンプル。もちろん、その特徴を一つずつ丁寧に説明してくださいます。

季節感がある和菓子の中からしばらく悩んで選んだのは、つつじをイメージしたきんとん、その名も躑躅つつじ

程なくして、きんとんが運ばれてきました。これからお茶を点てます、とのことですので、口の中を甘くして待ちます。

花乃舎のきんとん、躑躅(つつじ)
きれいですよね。和菓子は季節感を漂わせながら目を楽しませてくれます。

見た目にもきれいなきんとんを口に運ぶと、和の甘さ。中は粒あんで、外側の餡のフワフワした食感と、餡子の粒感のコントラストも楽しめます。実は黒文字できんとんをいただくのには慣れていないのですが、頑張りました。茶道を習っている人であれば綺麗な所作でいただくのでしょう。

続いてお抹茶が運ばれてきました。

花乃舎の喫茶室でいただく抹茶
目の前で茶碗を3回まわしてからお盆の上に置かれました。

和菓子とお茶は、日本文化の中で共進化してきたのでしょうね。私は自宅で和菓子とコーヒーを合わせることもありますが、和菓子に一番合うのはやっぱりお抹茶ですね。堪能しました。

干菓子と煎茶

和菓子とお抹茶のセットを頼むと最後に煎茶をいただけるお店がありますが、花乃舎さんではその煎茶に干菓子が添えられます。嬉しい心遣いです。

花乃舎の干菓子と煎茶
最後に添えられるものですが、「おまけ」ではないクオリティです。

包みを開けて現れたのは、藤をイメージした干菓子。こちらも季節感があります。

花乃舎の干菓子
干菓子と言えば二人静のようにシンプルなものから、意匠を凝らしたものまで、個性がありますよね。

カリッと噛んで、口の中で溶かしながら甘さを楽しむ。この干菓子の楽しみは子供の頃から大人になった今でも変わりません。大人になって変わったのは、お茶を美味しいと思うようになったことでしょうか。

和のお菓子とお茶の良さを改めて思い、日本人に生まれて良かったな、と思いました。次に桑名を訪れるのがいつになるか分かりませんが、また来たいです。

基本情報

三重県桑名市南魚町88

喫茶 9:00~17:00
販売 8:30~18:00
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

花乃舎

九華公園に行ってみたら

その後、少し足を延ばして桑名のもう一つの観光名所、九華公園に行ってきました。桑名城の本丸と二之丸の跡に整備された公園です。桑名城は関ヶ原合戦の後、西の豊臣勢力に睨みを利かせるために徳川家康の家臣、本田忠勝の居城として東海道の要衝に拡張されたお城です。

行ってみて分かりました、九華公園はつつじの名所だと。

九華公園のつつじ
この辺りは桑名城の二之丸だった場所。この日は曇り空でしたが、それでも満開のつつじの花が映えていました。

季節はもちろん、地域の名物も取り入れていたのですね。改めて花乃舎のきんとん「躑躅つつじ」を見ると、その色合いと印象がうまく再現されていると思います。

花乃舎のきんとん、躑躅(つつじ)
上の写真のつつじは満開ですが、ちょうどくれくらいの咲き頃のものもありましたよ。

地元の名産と言えば以前六華苑を訪れた時、千羽鶴が桑名の伝統工芸であることも知りました。その折り鶴、花乃舎さんの喫茶室にも飾られていました。

花乃舎の喫茶室に飾られた折り鶴
この折り鶴は喫茶室の片隅に飾られていました。

季節を愛でる日本人の心に、地元愛。大事ですね。

合わせて見たい

前述のように、以前訪れた六華苑の呈茶で花乃舎さんの和菓子をいただいていました。その時の様子は本家ブログ「HiroのCafeめぐり」で紹介しています。

呈茶 @ 六華苑

桑名で随一の観光名所、六華苑の庭園や洋館、和風建築をめぐり、お茶席で紅葉が映える日本庭園を眺めながらお抹茶と地元の和菓子をいただきました。

六華苑

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