紅葉を見に中村公園に向かう途中、「自然にこだわり」があるベーカリーカフェに行ってきました。MASA cafeさん。住宅街の中にある、地元の人たちがくつろげそうなお洒落なパン屋さんです。

中村日赤で降りて中村公園まで歩いてみた

この日のお目当ては中村公園の紅葉でした。中村公園へ行くには文字通り地下鉄中村公園駅で降りるのが一般的なようですが、気になるお店があったので一つ手前の中村日赤駅で降りてみました。歩く距離はほとんど変わりません。

ベーカリーカフェMASA cafeの厨房とカウンター席
MASA cafeの店内はオフホワイトとライトウッドを基調にした明るい雰囲気で、黒のアクセントも効いています。カウンターの上には焼きたての食パンが並んでいます。

その気になるお店がMASA cafeさん。お店の前には鉢植えが並んでいて、いい雰囲気です。店内には大きな窓から陽が射して、オフホワイトの壁とライトウッドの組み合わせとも相まってナチュラルな雰囲気を作っています。

ベーカリーカフェMASA cafeの店内、左側はカウンターで、右奥に中庭が見える。
店内の手前には静かな雰囲気のカウンター席があり、奥のテーブル席からは楽しそうな会話が聞こえてきます。

来店したのは、ちょうどランチタイムが始まった頃でした。メニューを一目見てそれがおススメだと分かるパストラミビーフとカマンベールチーズのオープンサンドと、お伴にカフェラテを選びました。

ベーカリーカフェではコーヒーをマシンで淹れるところもありますが、MASA cafeさんにはエスプレッソマシンが鎮座しています。

MASA cafeの季節のオープンサンド、ニンジンのスープと、カフェラテ
季節のオープンサンド「パストラミビーフとカマンベールチーズ」と、添えられた季節のスープはニンジンのスープ。

このオープンサンド、具だくさんで素材一つひとつの味をしっかり感じるのですが、その中で食パンの存在感が全然薄れません。パンそのものの味に自信があるから出せる料理なのでしょうか。

カフェオレは、パンが主役のベーカリーカフェでは通常期待しないようなしっかりした味わいです。

ベーカリーカフェMASA cafe店内の棚に置かれた各種商品とテーブルに載せられた野菜
店内では各種焼きたてパンの他、棚にはMASA cafeオリジナルのカップやコーヒーのドリップバッグなどが並び、無農薬の採れたて野菜も売っています。自然にこだわり、ですね。

席にはコンセントもあって長居するお客さんのことも考慮しているようですが、本棚にはたくさんの本が並んでいるところを見ると、これはモバイル文化が浸透する前から変わらない心遣いなのでしょうか。店内に飾られたメッセージを見ても、地元のお客さんに好かれるお店であることが窺えます。

この後、おうちカフェ用のパンをテイクアウトして、中村公園に向かいました。

基本情報

愛知県名古屋市中村区藤江町3-132

9:00~17:00 月曜定休 (祝日の場合は営業)
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

ベーカリーカフェMASA cafeの外観

中村公園

尾張の三英傑の一人、豊臣 (羽柴) 秀吉の生誕地とされる場所に、その秀吉を祀る豊国神社があります。豊国神社の周辺に整備されたのが中村公園です。

中村公園内、太鼓橋の向こうに見る豊国神社の社殿
死後に自分が神として祀られることを望んでいた秀吉は、遺骸が京都に葬られた後に「豊国大明神」の神号を賜り、正室ねねの存命中には各地の秀吉ゆかりの地に豊国神社が建立されました。秀吉生誕の地とされる中村に豊国神社が建立されたのは明治18年とのこと。

豊臣秀吉公の生誕地の荒廃を嘆いた時の県令国定廉平氏の発令により明治18年、地元の有志らによって創建されました。農民から天下人となった豊臣秀吉公を慕う地元の人々や、その御神徳にあやかろうと全国から訪れる参拝者から崇敬を集めています。

豊国神社ウェブサイト「豊国神社とは」(http://toyokuni-jinja.jp/)

秀吉と言えば大阪の人が贔屓にする人物の印象が強いですが、生誕の地、名古屋にも根強いファンがいるということですね。歴史ファンが訪れるであろう中村公園には日本庭園や池などがあり、散策コースも整備されています。そして紅葉の名所としても知られています。

中村公園内で、紅葉したもみじの向こうに見る太閤池
中村公園内の太閤池。この日は生憎の曇り空でしたが、もみじの緑と赤のコントラストが見られる面白い時期に訪れました。

「カフェめぐり」はそれ自体が目的になることもありますが、このように歴史や、季節を感じられる場所にいく途中、またはその後にちょっとカフェに寄っていくのも好きです。

基本情報:中村公園と豊国神社

中村公園

愛知県名古屋市中村区中村町高畑68

豊国神社

愛知県名古屋市中村区中村町木下屋敷

おうちカフェしてみた

前述のようにMASA cafeさんでパンをテイクアウトしたので、早速自宅でコーヒーと合わせて「おうちカフェ」してみました。テイクアウトしたのは洋ナシとアーモンドスライスが載ったクリームパン。これに合わせたのはエチオピアのイルガチェフG1ハニー。

イルガチェフは、丁寧に淹れると豆本来の甘さが出て、優しい味わいになります。鮮度の良い豆を使えば香りも絶妙です。

カリタウェーブでエチオピアのコーヒーをハンドドリップしています
浅煎りのイルガチェフを淹れるために今回選んだドリッパーはカリタウェーブです。平らな底にある小さな3つの穴から一定の速度で抽出されます。

「コーヒーラボ」を目指す私のドリッパーコレクションから今回選んだのはカリタウェーブ。このカリタの「ウェーブシリーズ」には素材が違う複数のモデルがあります。私が使っているのは耐熱ガラス製ですが、例えばCafe Cerejaさんはステンレス製、SIENA COFFEE FACTORY (IMOM COFFEE ROASTERS) さんはなんと銅製のものを使っています。

MASA cafeでテイクアウトした「クリームパン」と、自宅で淹れたエチオピアイルガチェフ
このブログでは定番になった、常滑屋さんで買った常滑焼のカップと、おうちMUJIカフェで登場したアカシアプレートでMASA cafeの「クリームパン」をいただきました。

この組み合わせは、私の好みですね。優しい食感のパンにのせられた洋ナシの出しゃばらない甘さと、コーヒー豆本来のほのかな甘みを感じるイルガチェフは相性が良いです。カスタードクリームの上品な風味に、イルガチェフの香りも引き立ちます。

この、食材を組み合わせる「フードペアリング」には正解があるのか、ないのか、よく分かりませんが、これからも色々試してみたいです。

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