岡崎城の南に位置する茶亭、城南亭の立礼席に行ってきました。観光地の茶屋と侮るなかれ。本格的な愛知産のお抹茶と季節の和菓子を抜群の背景を眺めながらいただきます。

岡崎城に行ってみた

外出制限もなくなり、城めぐりも再開しようかと思い、犬山城に続いて目指したのは岡崎城です。ここでもやはりお茶をいただくことにしました。

道沿いに松林が広がる
東岡崎駅から岡崎公園へ向かう乙川沿いの道、通称「竹千代通り」。電車旅であればこのような散策も楽しめます。

入城前に一服、であれば上の写真の竹千代通りから直接城南亭にアクセスすることもできます。城郭内を散策した後に訪れるなら内堀に面した門から入ります。

岡崎公園茶室 城南亭立礼席に向かう門
天守閣を訪れた後なら、赤い欄干が特徴の「神橋」を渡り、内堀(龍城堀)沿いの小径を歩いて、この門から入るのが良いでしょう。

先ほどは「城郭内を散策した後」と書きましたが、現在城南亭がある場所も実は城郭内で、かつてはこの外側にも石垣があったようです。古地図を見ると「柊馬場」の字があります。

立礼席と書かれた看板を通って中に入り、お茶券を購入します。

城南亭立礼席の室内席
衝立の向こうでお茶券を購入し、この室内でお茶をいただくこともできます。

この日用意されていたお抹茶は、西尾産で、ほろ苦く味わい深い「翆龍」と、豊田産で、まろやかでコク深い「初昔」。季節の和菓子は「つつじ」と「三河の沢」でした。あまり見かけない豊田産の初昔と、三河の沢をいただくことにしました。

この日は天気が良かったので、外でいただくのがいいですね。

岡崎公園茶室 城南亭の庭園からみた岡崎城天守閣
外の席からは庭園の向こうに岡崎城の天守閣が見えます。

木陰の席を選び、新緑が眩しい庭園をしばらく眺めていると、お盆に載せられたお抹茶と和菓子が運ばれてきました。

季節の和菓子「三河の沢」
和菓子は見た目でも楽しませてくれるところが好きです。

「初昔」は紹介文の通りまろやかな味わい。点て方も丁寧なのでしょう、口当たりも柔らかです。「三河の沢」も上品な甘さで、まさに甘美。ほっこりします。

岡崎公園茶室 城南亭の主庭を望みお抹茶と季節の和菓子をいただく
新緑とお城を眺めながら木陰でいただくお抹茶と和菓子は最高です。

お城と言えば天守閣を意味すると考えている人も多いと思いますが、門や櫓、石垣に升形、馬場や曲輪などの構造を含めたものが「城郭」です。岡崎城には城郭の構造が比較的多く残っていて、いにしえに想いを馳せることができる場所です。

岡崎公園茶室 城南亭、もみじの青葉
今回は新緑の季節に来ましたが、紅葉の時期には違った岡崎公園の姿を見せるのでしょう。

かつて戦のために造られたお城で、その時代のことを思いながら、平和にお茶とお菓子をいただけるのはいいですね。また違う季節に訪れてみたいです。

基本情報

愛知県岡崎市康生町561-1

10:00〜16:00
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

岡崎公園茶室 城南亭 立礼席

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