老舗百貨店、松坂屋の中では異色のポップなフロア、KiKi YOKOCHOのカフェに行ってきました。R ART OF COFFEEさん。こんな場所でシングルコーヒーをハンドドリップする有難いお店です。
KiKi YOKOCHOに行ってきた
老舗百貨店といえば、ある程度上の年齢層を主なターゲットにしたイメージがありますが、ここKiKi YOKOCHOは若い女性を意識しているようです(実際、フロアのトイレは女性用しかありません)。普通であれば私のようなオジサンが足を踏み入れる場所ではありませんが、コーヒー好きは鼻が効きます。

R ART OF COFFEEさんは千種区本山にあるコーヒー豆専門店で、商業施設初出店となる店舗がここ松坂屋にあります。もちろんその雰囲気はKiKi YOKOCHOに溶け込んでいます。

普通に見たら商業施設内のオシャレなカフェですが(もちろんそれも間違っていませんが)いろんな種類のコーヒー豆を扱っていて、コーヒードリッパーも並んでいる。よく見ると実はコーヒー専門店だと分かります。
店頭のメニューを見ればシングルコーヒーを選べるのが分かりますし、しかも浅煎りから深煎りまで各種揃えています。

最近気に入っている浅煎りのエチオピアがあり、しかもナチュラル製法です。これに決めました。お供にはスイーツもありますが、何か気になったのでトーストも頼むことに。色々種類がありますが、浅煎りコーヒーのお伴ですので、クセがないプレーンにしました。
注文を聞いてから1杯ずつハンドドリップします。

そのお味は、一口目でナチュラル製法特有のやさしい酸味がします。スッキリした柑橘系のフルーティーさですね。豆の鮮度もいいのでしょう、浅煎りならではの、カップの中で起こる「味変」も楽しめます。少し温度が下がると、やさしい味わいはそのまま、かすかなコクが顔を出し、ベリー系のフルーティーさになります。

VALMUDAのトースターで焼いたトーストは、外はもちろんサクッ、中はフワッとして、これまた優しい味わい。これは冒頭の写真にも写っていたCarreさんの生食パンだそうです。バターも生食パンに合った、極めて軽い口当たり。期待した通り、浅煎りコーヒーと相性がいいですね。
実はエチオピアを注文した時「浅煎りですよ」と言われたのですが、ひょっとしたら「男は黙って深煎りをブラックで」の印象があったのかもしれません。もちろん深煎りも好きですが、浅煎りの繊細な味わいもハマります。

ここR ART OF COFFEEさんは人気店のようで、開店からしばらくすると満席になりました。スタッフさんはかなり忙しそうでしたが、ハンドドリップする時だけは慌てず、ゆっくりと。さすがですね。
せっかくなのでコーヒー豆も買って帰ることにしました。エチオピアと言えば浅煎りか中煎りのイメージがありますが、珍しく深煎りもあったので、これを選びました。
基本情報
愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋南館2F
10:00~20:00
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください
matsuzakaya.co.jp/nagoya/gourmet
(松坂屋名古屋店)
(R ART OF COFFEE – COFFEE BEANS SHOP)

おうちに帰って淹れてみた
深煎りのエチオピアのお供にスイーツでも買おうと、松坂屋から少し歩いてMARUEI Galleriaに行きました。以前紹介したTHE KITCHEN WONDERLANDさんが入った商業施設です。ここではStrasbourg +Bさんで生シフォンケーキを買いました。賞味期限はその日限りで、家に帰るまでの時間を訊ねられるほどです。スイーツを大事にしているのでしょう。
Strasbourgさんは横浜のパティスリーで、名古屋初出店だそうです (横浜出身の私は勝手に親近感を覚えてしまいました)。

家に帰りR ART OF COFFEEさんで買ったエチオピアのパッケージを開けると、鮮烈な香りがしました。期待してしまいます。
せっかくなので豆本来の味を楽しもうと、KINTOのメッシュフィルターを選びました。メッシュフィルターはサーバーとセットになっていますが、同じKINTO製のペーパーフィルター用のドリッパーには、このメッシュフィルターをセットすることもできます。今回はこの組み合わせを使うことにしました。

そのお味は、深煎りのコクがあるけど、スッキリした苦み。最初の一口で、ほんのりとナッツ系の香りがしました。少し温度が下がると、今度は品の良い苦味の中からナチュラルの微かなフルーティーさが顔を覗かせます。
良い意味で、「男は黙って」の深煎りのイメージとは違います。豆の鮮度も良いのでしょう。冷めても美味しくいただきました。

お伴の生シフォンケーキは、和三盆の上品な甘さと柔らかく煮た小豆の食感に生クリームのアクセントが加わり、バランスのとれた味わい。この生クリームは上に載っているのではなく、下まで「貫通」しています。
スッキリした苦み、香りと、ほんのり感じるフルーティーさで、これまたバランスのとれた深煎りのエチオピアとの相性は、想像以上でした。どちらかというとフワフワ系よりしっとり系が好きですが、このペアリングはアリですね。

同じエチオピアでも浅煎りと生食パントースト、深煎りと生シフォンケーキという、違う「生系」ペアリングを楽しめました。
Strasbourg +Bの基本情報

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