ココトモファームと言えば米粉のバウムクーヘンで有名ですよね。その犬山店をティールームめぐり目線で紹介します。でもやっぱりコーヒー好きの私は、テイクアウトしたカヌレはコーヒーと一緒にいただきました。

犬山観光の帰りに

犬山に本拠地を構えるココトモファームさんは愛知県内に広く店舗を展開してますが、お膝元の犬山駅構内にココトモベリー犬山店ができたのは22年4月です。駅ナカですから、観光の帰りに寄れるのもいいですね。この日は明治村音楽祭の帰りに訪れました。

ココトモベリー犬山店の入口から見た客席
白とピンクを基調にした明るい店内は女性に優しそうですね。もちろんスタッフさんは私のようなオジサンにも丁寧に接してくれます。

ココトモさんのバウムクーヘンは以前にもいただいたことがありましたが、ここ犬山店では店頭にあるハーブティーの説明が目を引きます。ということでバウムクーヘンとハーブティーをいただくことに。選んだのはオーガニックミントメレンゲです。

フタをした状態で出されますが、それでもフワッと香りが届きます。

ココトモベリーのハーブティー
フタ付きの紙カップで出されますが、飲み頃になったらフタを取り、ティーバッグを取り出してそのフタの上に置きました。入れっぱなしにしておくと渋味が出ますし、小さな飲み口から吸うように飲むよりも、カップに口を当ててすする方が香りをちゃんと感じられるようになります。それに、色も楽しめます。

「ドライミントとは思えない程のフレッシュ感」という説明書きはダテじゃないですね。フレッシュハーブティーと思わんばかりの鮮烈な、しかも自然な香りです。口いっぱいに広がった香りが、そのまま鼻を抜けていきます。

バウムクーヘンは、小麦粉で作ったものよりもサックリ感があります。これもココトモさんのバウムクーヘンの特徴ですね。この軽い口当たりとハーブティーも相性がいいです。

ココトモベリー犬山店の店内
この日は一日中歩いて少し疲れていましたが、優しい雰囲気の店内でフレッシュ感のあるハーブティーをいただき、癒される気分でした。

帰りに、これも米粉で作られたカヌレをテイクアウトしました。カヌレですが「要冷蔵」の生ものですので、保冷剤を入れていただけます。お気に入りのコーヒーと一緒におうちカフェした様子は次章で。

基本情報

愛知県犬山市犬山富士見町14 名鉄犬山駅2階

10:00~19:00 (L.O. 18:30)
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

ココトモベリー犬山店

おうちに帰って淹れてみた

さて、米粉で作ったカヌレをいただくのは初めてですので、どんなコーヒーと合わせればいいのやら。単純に最近お気に入りのコーヒーを選びました。以前紹介したCupping Room @caffe bontainさんで買ってきたブラジルのSantuario Sul (サントゥアリオスル) です。

Cupping Room @caffe bontainのブラジル、サントゥアリオスル
ブラジル産のコーヒー豆ですが、品種はイルガチェフです。イルガチェフといえばエチオピアの品種ですよね。お米に例えれば、魚沼産あきたこまち、みたいなもんでしょうか!?

すでに何杯か淹れて飲んでいますが、かなり個性的な味わいです。ペーパーフィルターよりも個性を活かしやすいメッシュフィルターで淹れるのが最近のお気に入りです。

KINTOのドリッパーとメッシュフィルター
ペーパーフィルターでもメッシュフィルターでも使えるKINTOのドリッパーが最近のお気に入り。ここに同じKINTOのメッシュフィルターをセットします。

このサントゥアリオスルことブラジル産イルガチェフはファーメンテッドナチュラルと言う、ちょっと聞き慣れない方法で精製されています。これが独特な個性の秘訣のようです。

ブラジルのサントゥアリオスル
コーヒーの品種は変わらなくても、その栽培方法や精製方法は進化を続けているようです。このファーメンテッドナチュラルも気になる存在ですので、近いうちに改めて紹介したいと思っています。

このサントゥアリオスル、なんとも説明し難い複雑な味わいなんです。説明には「グレープフルーツのような酸味」とありますが、これをメッシュフィルターで淹れると、ベリー系というか、アメリカンチェリーというか、ザクロというか、そんな感じのフルーティーさになります。始めに、前面には出ないものの中煎りにしてはしかっりした苦味を感じます。それでいて、後味はどこかスパイシー。少し温度が下がると、甘味が主張を始めます。

では、ダブル主役の相方、米粉のカヌレにも登場してもらいましょう。

ココトモファームのココトモカヌレ
よくあるカヌレよりもエッジがシャープに見えます。そこからカラメル質のある表面への遷移は芸術的にさえ見えます。

この米粉のカヌレ、外のサクサク感がすごくて、口の中で実際ザクザクと音がします。米粉だから、「おこげ」ですかね。それでいて中は、そこまで差をつけるか!ってくらい、しとっりやわらか。甘さも上品で、冷やしてあるせいもあり、その甘さをしっかり感じます。

ココトモファームの米粉製ココトモカヌレ
外側は小麦粉で作ったカヌレのようなほろ苦さはありません。ほろ苦さと甘さのギャップより、サックリとしっとりのギャップを楽しめるカヌレです。

このペアリング、味の方向性とかどうかな、と正直思っていました。が、味わいの複雑さと食感の複雑さという、意外な方向性の一致を楽しませてくれました。個性と個性がぶつからずに高め合う、そんなペアリングも面白いですね。

合わせて見たい:Cupping Room @caffe bontain

Cupping Room @caffe bontain

Cupping Room @caffe bontain

サカエチカで、定番の豆からレアな豆まで、質の高いコーヒー豆を揃えた硬派なコーヒー豆専門店。あらためてコーヒーの味の多様性に気づかされます。

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