犬山の野外博物館、明治村に行ってきました。カフェ好きの私は、ここでもカフェめぐりをしてしまいます。普段はコーヒー専門店を中心に紹介しているのでコーヒーの評価は辛口になってしまいますが、それでも見応えがある明治村をカフェめぐり目線で紹介します。

明治村音楽祭に行ってきた

愛知県在住の博物館好きとして興味がありましたが、なかなか行く機会がなかったのが明治村です。今回は応援しているシンガーソングライターさんが何組か出演する明治村音楽祭が開催されることになり、せっかくなので一日かけて村と音楽を楽しむことにしました。

明治村の基本情報

愛知県犬山市内山 1番地

公式サイトの開村スケジュールでご確認ください

公式サイトの各種料金をご確認ください

秋の明治村、犬山
明治村 京都中井酒造内 京甘味処なか井茶寮

まず訪れたのは正門から程近い「2丁目」エリアにある京甘味処なか井茶寮。レンガ通り沿いの京都中井酒造の中にあるお茶屋さんです。店内に流れているのは酒造り唄でしょうか。映画「殿、利息でござる!」のワンシーンを思い出します。

明治村、京都中井酒造に掲げられた杉玉
作り酒屋だった建物の軒には新酒の飲み頃を示す大きな「杉玉」が掲げられています。建物内にも酒造りに関するものが色々展示されています。

お酒もいただけるようですが、メニューの最初に載っているお抹茶セットをいただきました。ただ、一番人気は抹茶ソフトクリームのようで「お抹茶セット」と言っても何度も聞き返されてしまいます。「お抹茶と和菓子のセット」と注文した方がいいとのこと。

明治村、京都中井酒造内にある京甘味処なか井茶寮の店内
入口近くにはテーブル席もありますが、奥の座敷でお抹茶をいただくのも風情があります。

通常のお茶屋さんのような和菓子の説明はないので、特にこだわりはないようです。それでも、トンボが刻印された夏の終わりを感じさせるお饅頭をお抹茶と一緒に美味しくいただきました。今度、もう少し遅い時間に来る機会があれば日本酒も楽しんでみたいです。

基本情報

2丁目19番地

京都中井酒造【詳細情報

10:00~16:30 (L.O.)
季節によって異なる場合があります
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

明治村 京都中井酒造

明治村、帝国ホテル中央玄関

続いて訪れたのは2丁目と反対側、5丁目の帝国ホテル中央玄関にある喫茶室です。音楽イベントでは、お目当てのステージを目指して会場を端から端まで移動するのもよくあることです。

ライブの前に立ち寄ったこの帝国ホテル中央玄関は、その大きさ、構造、内装など、村内の建物の中でもかなり見応えがあります。

明治村、帝国ホテル中央玄関内の喫茶室
テーブルの上の「町内の喫茶店」感には目をつむり、見てください、この眺めを。右側に写っているテーブル席の椅子は、建物を設計したフランク・ロイド・ライトがデザインした「ピーコックチェア」(を模したもの?)です。

ちなみに、ここは「明治村」ですが帝国ホテルが建設されたのは大正12年とのこと。他の建物と一味違う、大正ロマンを感じられる場所です。デザイナーを目指していた私が見ても、建築デザインとして大いに興味をそそられます。

明治村、帝国ホテル喫茶室の天井にある明り取り
大きな窓からの眺めも特筆モノですが、ここでは敢えて天井付近の明り取りに注目したいです。建物の外から見た時に「あ、あれね」と分かる特徴的な構造物です。

ここではブレンドコーヒーと3層チョコの濃厚ドームケーキをいただきました。コーヒーは、出てくるタイミングからしても明らかに作り置きです。それでも、大手チェーン店のコーヒーのようなエグ味は感じませんでしたが。ま、ここでは建物の雰囲気を味わうことに主眼を置きましょう。

明治村、帝国ホテル喫茶室の3層チョコの濃厚ドームケーキ
濃厚ドームケーキは、その名の通り濃厚で、チョコレートの違う味わい方を一度に楽しめます。

かつて多くの偉人が訪れた帝国ホテルの在りし日の姿に想いを馳せながら、コーヒーとケーキやお食事を楽しめるのも、明治村ならでは、ですね。

基本情報

5丁目67番地

帝国ホテル中央玄関【詳細情報

平日 10:30~16:30 (L.O.)
土日祝10:00~16:30 (L.O.)
木・金定休 (祝日、3月30・31日は除く)
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

明治村、帝国ホテル中央玄関

明治村、デンキブラン汐留バー

建物内のカフェとして最後に向かったのは4丁目の工部省品川硝子製造所内にあるデンキブラン汐留バーです。デンキブランと言えば、学生の時に何度か飲んだことがある懐かしい響きのお酒です。

明治村、工部省品川硝子製造所内のデンキブラン汐留バー
ここがかつてガラス工場だったと教えられなかったら、普通に洒落たバーにしか見えません。右側に写っている銅板は登録有形文化財であることを示す文化庁のプレートです。

お目当ては、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが著した「クレオール料理」のレシピを元に現代に再現したという「ラフカディオ珈琲」です。汐留生ショコラとのセットでいただきました。

デンキブラン汐留バーにて、ラフカディオ珈琲と汐留生ショコラのセット
この汐留生ショコラは赤レンガをイメージして作ったとのこと。しっとりした口溶けと上品な甘さがいいですね。紙カップの色合いとも合っています。

ラフカディオ珈琲は、個性的で、どことなくスパイシーな香り。レシピの詳しい説明はありませんが、フレーバーコーヒーのようなものでしょうか。ショコラとも合います。

せっかく雰囲気の良い「バー」なのに、ラストオーダーが16:30なのは惜しいですね。次に来る機会があれば、明るいうちからデンキブランも楽しんでみたいです。

基本情報

4丁目45番地

工部省品川硝子製造所【詳細情報

平日  10:30~16:30 (L.O.)
土日祝 10:00~16:30 (L.O.)
季節によって異なる場合があります
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

明治村、工部省品川硝子製造所

明治村、食道楽のカレーぱんの店

こちらはカフェでもなければ明治の建物でもないのですが、気に入ったので紹介します。明治時代小説「食道楽」のレシピを元に創作したというカレーパンです。

明治村、食道楽のカレーぱん
食べ歩きにオススメとのことですが、ちょっと歩き疲れたので近くのベンチに腰掛けていただきました。

以前紹介したエスプリTO GOのカレーパンは中モチ外カリでしたが、こちらは外のサックサク感がとても印象的です。気持ちいいくらいサクサクッと音がします。中のカレーの素朴な味もいいですね。

基本情報

札幌電話交換局前広場(2丁目)

10:00~16:30 (L.O.)
季節によって異なる場合があります
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

明治村、食道楽のカレーぱん

特別出演:京夏

前述のように今回開催された「明治村音楽祭」には応援しているシンガーソングライターさんが何組か出演しましたが、中でも明治村好きの京夏さんを紹介したいと思います。明治村が好き過ぎて年間パスまで持っているそうです。

名古屋を中心に活動する癒し系シンガー、京夏さん
明治村音楽祭では明治にちなんだ歌を一曲歌うことになっていました。オレンジ色のカーディガンを着た京夏さんは明治に作られた「もみじ」を京夏調ジャズアレンジにして歌いました。その時の様子はインスタグラムで拝見できます。

この日は名鉄岩倉変電所札幌電話交換局前で歌っていました。名鉄岩倉変電所の隣には帝国ホテル喫茶室が、札幌電話交換局の前には食道楽のカレーぱんがあります。はい、明治村でカフェと音楽を堪能した一日でした。

明治村、名鉄岩倉変電所
京夏さんの一回目のライブ会場となった名鉄岩倉変電所。左に写っているのは帝国ホテル中央玄関です。

せっかくなので京夏さんのミュージックビデオをいくつか紹介します。

愛つなぐ

私が京夏さんを応援し始めた頃の代表曲といえば、この「愛つなぐ」でした。当時はまだギリ10代でしたが、大人っぽい歌い方が印象的でした。今回のライブでは久々に聴くことができました。こちらはショートバージョンです。

桃色の風

ちょっと季節が違いますが、フルバージョンのMVならこちら。出身地の岡崎で撮影したそうです。徳川家康と同郷ということですね。

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