たまたま訪れた昭和区民まつりで、応援したくなる活動をしている生徒さん達を見つけました。桜花学園高等学校国際キャリアコース。フェアトレードのコーヒーをプロモートする取り組みを行っています。

鶴舞公園に行ってみたら、

昭和区民まつりが開催されていました。

実はこの日鶴舞公園を訪れた目当ては、以前スピンオフブログ「SweetsオトコのCafeめぐり」で紹介したTripot Cafe the PARK Tsurumaiさんのハロウィン期間限定ワッフルと、秋薔薇でした。

鶴舞公園の秋薔薇
こちらがその鶴舞公園の秋薔薇。テレビで見て、実際に見てみたいと思っていました。インスタにも投稿しています

公園に着いた時はまだ準備中でしたが、お気に入りのカフェでスイーツを堪能した後に園内を歩くと、なかなかの賑わいでした。

鶴舞公園で開催された昭和区区民まつり
コーヒーとスイーツと植物が好きな私にとって、鶴舞公園はそのすべてを満たすお気に入りの場所です。

実は準備中に通りかかって気になっていたテントは、桜花学園国際キャリアコースの生徒さんが運営するブースでした。見覚えのある看板は以前「世界フェアトレード・デー・なごや」で見かけたものではないでしょうか。昭和区の高校だったんですね。

昭和区民まつりに出店した桜花学園国際キャリアコース
飾り気がないテントが多い昭和区民まつりで(失敬!)桜花学園さんのブースには女子高校生らしさも感じます。

そう、国際キャリアコースの生徒さん達はフェアトレードについて学んでいます。桜花学園高校は商業高校ではなく、フェアトレードのプロモーションは部活動でもなく、コースの学びの一環として取り組んでいるとのことです。

ここではマウンテンコーヒーさんが仕入れたフェアトレードコーヒーの中から、生徒さん達が自ら選んだというウガンダ産の豆を淹れています。1杯いただくことにしました。ウガンダはメジャーなコーヒー生産国ではなく、記憶にある限り、私がウガンダ産のコーヒーを飲むのは初めてです。

桜花学園国際キャリアコースの生徒さんが販売する、マウンテンコーヒーが仕入れたウガンダのフェアトレードコーヒー
ウガンダのコーヒー農園では持続可能な農業への取り組みとしてコーヒー栽培に必要な灌漑用水の整備も行っているそうです。

そのお味は、苦味と酸味のバランスがいいですね。香りには深煎りの良さがあり、苦味とコクがあるのですが、フルーティーな酸味も感じられます。豆が良いですからね。

生徒さん達はバリスタを目指しているわけではありませんので、ここでは腕前の差が出にくい浸漬式のクレバードリッパーを使ってコーヒーを淹れています。浸漬式の抽出方法についてはGLITCH COFFEEさんの紹介で説明していますので、気になる方は読んでみてください。

クレバードリッパーでコーヒーを淹れる桜花学園国際キャリアコースの生徒さん
注文を聞いて1杯のコーヒーを淹れます。生徒さん達にはさすがにカフェのバリスタさんのような優雅さはなく「頑張ってる感」が出ていますが、これも経験です。もちろん、美味しいコーヒーを淹れる気持ちに変わりはありませんから。

指導教諭の方ともお話をさせていただきました。

近頃「SDGs」という言葉が「エコ」という意味で間違って使われていますよね。環境に与える影響はどうであれ、リサイクルや再利用など何となくそれっぽいものは「エコ」と呼ばれる傾向がありますが、SDGsは持続可能な開発目標、つまり開発についての取り組みです。生産者の生活を守りながらコーヒー豆を流通されるフェアトレードは、本質的に持続可能な開発に通じるものがあります。

昭和区民まつりに出店した桜花学園国際キャリアコースのブースに掲示された本と写真
SDGsのこと、ウガンダのこと、生徒さん達はいろいろ学んでいます。写真はコーヒー生産者から送られたもの。

以前世界フェアトレード・デー・なごやに出店していた学生団体のメンバーからは、コーヒー生産者を実際に訪れるという話を聞きました。国際キャリアコースの生徒さんは修学旅行でコーヒー生産地を訪れたいという希望があるそうですが、まだ叶っていないとのこと。いつか実現してほしいですね。

昭和区民まつりに出店した桜花学園国際のブース

余談ですが私は高校時代、ただ勉強が嫌いなだけの生徒でした。その「反動」もあり、社会人になってから学び直しのためにカナダの大学院に留学したこともあります。そんな私ですから、高校で実社会の役に立つことを学んでいる生徒さんを応援したくなります。またどこかでお会いしましょう。

桜花学園高等学校

名古屋市昭和区緑町1-7

ohka-hs.com (桜花学園高等学校)

ohka-hs.com/course/international
(国際キャリアコース)

昭和区民まつり

鶴舞公園内のカフェ

先述のように、この日鶴舞公園を訪れたのはお気に入りのカフェに行くため。興味があれば是非スピンオフブログ「SweetsオトコのCafeめぐり」の紹介記事も見てみてください。

nunc nusq TSURUMA PARK

緑に囲まれた古民家カフェ。名古屋コーチンシュークリームはもちろん、リッチな味わいの月替わりスイーツはどれもおススメです。

nunc nusq TSURUMA PARK

Tripot cafe the PARK Tsurumai

小麦ブランのワッフルを使った料理やスイーツが人気のカフェ。本格的なエスプレッソマシンで淹れるドリンクやデザートにも注目です。

Tripot cafe the PARK Tsurumai

コーヒー栽培と、水と、フェアトレード

コーヒーノキの栽培にも、収穫したコーヒーチェリーを精製して生豆を作るにも、水が必要です。一方で、アフリカでサハラ砂漠より南の「サブサハラ・アフリカ」と呼ばれる地域には生活に必要な水を確保するのも難しい地域が多くあります。メジャーなコーヒー生産国として知られたエチオピアやルワンダに近いウガンダも、栽培や精製に必要な水の確保は簡単ではないでしょう。

今回いただいたウガンダのフェアトレードコーヒーの売り上げもウガンダの水道設備の建設に充てられるとのことです。それだけ水の確保が重要だということでしょう。

フェアトレードとは文字通り公平な取引。取引価格はもちろん、生産者の生活の質の向上も大事な目標です。コーヒーを飲むことが、間接的でも生産者を助けることになれば、いいですよね。

Double Tall Cafe BEANSの中煎りエチオピア
こちらは以前紹介したDouble Tall Cafe BEANSさんで買ってきたエチオピア産の豆。産地の標高は1,800~2,000mであることが分かります。このような高地でのコーヒーの栽培と精製、そして生産者の生活に水は重要です。

世界フェアトレード・デー・なごやのまとめに書いたように、特別な美味しいコーヒーを求めて飲むということは間接的にコーヒー生産者の生活向上に繋がります。コーヒーを飲む人の「使う責任」です。

参考文献

コーヒーで読み解くSDGs

桜花学園のブースの本棚に置かれたものと表紙が違いますが、こちらは2023年2月に発行されたものです。

著者

Jose. 川島良彰

池本幸生 山下加夏

発行者

千葉均

発行所

株式会社ポプラ社

発行日

初版発行:2023年2月6日

定価

1,078円(税込み、2023年5月時点)

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