犬山城下の本町通りでお城の近く、地元産の素材で作った人気のバウムクーヘンのお店に行ってきました。ココトモファーム犬山城三之丸店さん。お客さんをいつも温かく迎えてくれます。

犬山の本町通りを歩いてみた

「お城の近く」と書きましたが、店名から、ここはかつて城郭内だったことが伺えます。お城と城郭については最後に少しお話しましょう。以前、かなり久しぶりに犬山を訪れた時に「おや?」と思いましたが、ここはしばらく前まで「からくり展示館」があった場所です。

ココトモファーム犬山城三之丸店の入口
馬蹄が埋め込まれた印象的な通路は「からくり展示館」があった頃と変わりません。

なまこ壁もからくり展示館の頃と変わりませんが、入り口は以前よりかなり開放的な雰囲気になっています。お店に入るとスタッフさんが気さくな笑顔で迎え入れてくださいました。そして目に入るのが、バウムクーヘンの工房。

ココトモファーム犬山城三之丸店のバウムクーヘン工房
作っているところを見ていて飽きないのは、カルメ焼きとバウムクーヘン。あの多層構造はこうして作られるんですね。

ココトモさんの店舗は物販のみのところが多いですが、ここ犬山城三之丸店ではドリンクとバウムクーヘンのセットなどを店内の休憩スペースでいただくことができます。ドリンク+バウムセットには、カットされたソフトバウムとハードバウムブラウニーに、お好きなドリンクを付けられます。

選んだドリンクは竹炭焙煎コーヒー。

ココトモファーム犬山城三之丸店の店内
店内ではソフトバウムやハードバウムなど、各種米粉製品が売られています。

本家ブログ「HiroのCafeめぐり」ではコーヒーの蘊蓄を述べている私ですので、竹炭焙煎には興味があります。が、ここスイーツカフェめぐりでは深追いしないでおきます。

余談ですが私の父の実家は栃木の米農家で蕎麦も栽培していて、お蕎麦をふるまう時は挽く、打つ、茹でるを家族で分業していました。茹でるときは火力が強く火の持ちがいい竹炭を使っていたことは今でも覚えています。

ココトモファーム犬山城三之丸店、店内の休憩スペース
店内の休憩スペースでドリンクとバウムクーヘンのセットをいただきます。

まずはハードバウムブラウニー。ブラウニーとは言えども重すぎないしっとり食感と、シュガーグレーズの見た目よりも程良い甘さがいいですね。甘くても、体に良い食材を使っている!と自分に言い聞かせながら食すと、罪悪感なく食べられます。

プレーンのソフトバウムは、ほっくりしっとり食感と、いい感じの優しい甘さにヤラれます。素朴だけど、これを食べたらそこら辺のバウムクーヘンは食べられなくなってしまいます。

ココトモファーム 犬山城三之丸店にて、ドリンク+バウムセット
ハードバウムとソフトバウムの違いを楽しむのにちょうどいいサイズのドリンク+バウムセット

アイスでいただいた竹炭焙煎コーヒーは、深煎りらしい苦味があるけどクセがなく、ガムシロップなしでも飲める、ちょうどいい感じです。

このアイスコーヒーとバウムクーヘンの組み合わせは、最近主流の方向性を合わせるペアリングとは違う、スイーツで甘くなった口をコーヒーの苦味でスッキリさせる昔ながらの食べ合わせのようですね。

本家ブログ「HiroのCafeめぐり」の「おうちに帰って淹れてみた」ではコーヒーとスイーツのペアリングについても考察しています。興味があったら見てみてください。

ココトモファーム 犬山城三之丸店の中庭
休憩スペースからは中庭を眺めることができます。

この休憩スペース、冒頭の写真にもあるように「無料休憩所」として使えます。はい、何も注文しなくても、中庭を眺めながらベンチに座って休憩できるんです。「ココでトモダチになろう」をテーマに掲げたココトモファームさんらしい心遣いじゃないですか!

でもせっかくなら、焼きたてバウムをいただきたいですよねぇ。

ココトモファーム 犬山城三之丸店の店内
店内には古い農具なんかも展示されています。実は博物館めぐりも好きな私は、農具の説明もあったら、なんて思ってしまいましたが。好奇心旺盛ですので。

この日は平日でしたのでのんびりできましたが、週末はなかなか繁盛していて、テイクアウトできるのがやっと、なんてこともあります。でももし可能であれば、中庭や展示を見ながら寛ぎたい場所です。

次はどんなシチュエーションで犬山に来るか分かりませんが、また来ます。

基本情報

愛知県犬山市犬山​北古券 69-2

10:00~17:00
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

cocotomo-farm.jp/shop

(ココトモファーム)

cocotomobaum.jp

(ココトモバウム)

ココトモファーム 犬山城三之丸店

合わせて見たい

ココトモさんは以前にも姉妹ブログやインスタグラムで紹介させていただきました。そちらも合わせてご覧ください。

ココトモベリー犬山店

ココトモベリー犬山店

米粉のバウムクーヘンで有名なココトモファームの新店、犬山駅ナカにあるココトモベリー犬山店です。米粉のカヌレはテイクアウトしておうちカフェに。

Instagramから

上記のココトモベリー犬山店さんの商品や、イベント限定商品を紹介させていただきました。

お城と城郭

ここからはスイーツから随分と逸れた、お城の話をします。冒頭に書いたようにこのココトモファームさんの 犬山城三之丸店は、かつての広い意味での城郭内にあるようです。

は?

と思った方は、お城と言えば、その昔お殿様がその最上階から城下を見下ろしたあの建物のことを想像しましたよね。それは城郭内にある天守閣です。

犬山城の天守閣
愛知県民と全国のお城好きには言わずと知れた犬山城の天守閣は国宝に指定されています。

その天守閣がある本丸を中心として(位置が中心にあるとは限りません)二之丸や三之丸があり、石垣と堀、櫓や、枡形、曲輪、馬出などの構造物から構成されるのが城郭です。犬山城は国宝に指定された天守閣だけが注目されますが、城郭として見ても趣があります。

犬山城の城郭を説明するパネル
犬山城の天守閣に向かう坂道の途中には、その城郭を説明するパネルがあります。天守閣は国宝に、広い意味での城址が史跡に指定されていることが分かります。

犬山城のウェブサイトには城郭構造についての説明があります。そのページにある参考資料の一つを見ると、上の写真のパネルで松之丸と示された部分は二之丸で、その外側には外堀に囲まれた三之丸があったことが分かります。今ココトモファーム犬山城三之丸店があるのは、その三之丸です。一般的に三之丸には武家屋敷などがあったようです。

追記:「どうする家康」でも紹介されました

大河ドラマ「どうする家康」では、家康の生誕地である岡崎をはじめ、愛知県のいろんな場所が舞台になり、愛知県は結構盛り上がっています。

第31回「史上最大の決戦」は徳川家康と羽柴(豊臣)秀吉が直接対決する小牧長久手の戦いの前哨戦の話で、尾張に攻め込む秀吉が拠点にした城として犬山城が取り上げられます。番組中ではナレーションで説明されただけで映像はありませんでしたが、番組最後の「紀行潤礼」では現在の犬山城が映像で紹介されました。

二之丸なら、こちらも – 名古屋城 二之丸茶亭

以前本家ブログで紹介した名古屋城の二之丸茶亭は文字通り名古屋城の二之丸にあります。名古屋城のウェブサイトにも名古屋城の建築・構造について説明するページがあり、二之丸と三之丸の位置関係がよく分かります。

名古屋城二之丸にある茶屋跡
入場料を払って入る史跡としての名古屋城の中でも二之丸はかなり地味なエリアです。この写真はその二之丸にある「霜傑」という茶屋の跡。相当地味ですが、カフェ・茶屋めぐりが好きな私は興味をそそられます。

今では空堀となった名古屋城外堀のすぐそばにあるQ.O.L. COFFEEさんはギリギリ三之丸の外にあるということになります。そのすぐ近く、愛知県庁の傍には三之丸庭園があります。

HiroのCafeめぐり:二之丸茶亭 – 名古屋城

名古屋城の二之丸にある茶亭を紹介しています。上記のように名古屋城の中で地味なエリアですが、趣があります。

二之丸茶亭 – 名古屋城

二之丸茶亭

名古屋城二の丸にある茶亭で季節の和菓子とお抹茶をいただきます。再建で揺れる天守閣や新築された本丸御殿を見た後は、お茶でほっこりしましょう。

そのカフェがある場所のいにしえの姿に思いを馳せながらカフェめぐりするのもおススメですよ。

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