エスプリ TO GO さんは閉店しました。今までありがとうございました。エスプリさんのカレーパンは引き続きESPRIT名古屋店さんでお楽しみいただけます。
以前紹介したベーカリーカフェ「ESPRIT」の新業態のお店に行ってきました。揚げパンが人気のエスプリ TO GOさん。パンに本気のお店がカレーパンを作るとこうなる、ということが分かります。
MARUEI Galleriaでイートインしてみた
マルエイガレリアと言えば、以前紹介したTHE KITCHEN WONDERLANDさんが入る商業施設です。22年3月にオープンしてから新店を整え続け、エスプリ TO GOさんは4月にオープンしました。

「お持ち帰り」を日本では「Take out」と言うことが多いですが、この言い方は国により様々。私が以前住んでいてカナダでは、
For here, or to go?
と聞かれます。つまり「To go」はお持ち帰りの意味になります。ここエスプリ「TO GO」ではイートインもできます。

以前来店した時にはイートインしたカレーパンを今日はお持ち帰りすることにして、この日は小倉トーストと「カリじゅわクリームブリュレ」をいただきました。コーヒーは残念ながら作り置きですので、淹れたてが良ければカフェラテがお薦めです。

ESPRIT名古屋さんとは品揃えが随分違いますが、クオリティの高さはさすがですね。このクリームブリュレ、食感の楽しさだけではなく、一つひとつの素材の味が味覚を楽しませてくれます。そして、小倉トーストも。

定番名古屋めしの一つ、小倉トーストを出すお店は星の数ほどありますが、これほどの小倉トーストはそんなに多くないでしょう。気に入りました。
イートインの後は、お目当てのカレーパンをお持ち帰りしました。カレーパンが入ったケースの蓋を開けると、その香りがフワッと漂ってきます。持ち帰りのつもりだったので、「エコバッグ」も持参していました。

以前お店でいただいた「中モチ外カリ」を自宅で再現するコツもちゃんと聞いてきました。続きは次章で。
基本情報
愛知県名古屋市中区栄3-3-1 マルエイガレリア1F

おうちに帰って… 食べてみた
このブログでは度々「おうちに帰って淹れてみた」と題し、コーヒー専門店などで買ってきた自家焙煎豆を自宅で淹れ、スイーツやパンとペアリングする様子を紹介しています。が、今回はカレーパンが主役なので「食べてみた」になります。
が、さすがにコーヒーは軽視できません!
帰りに以前紹介したCupping Room @caffe bontainさんでコーヒー豆を買って帰りました。マルエイガレリアから徒歩数分の距離にあります。
ニカラグア El Quetzal
Cupping Room @caffe bontainさんに行くと、いつものように気さくなスタッフさんが声をかけてくれます。「カレーパンに合うコーヒーを探しています」というピンポイントの要望と、探している味のイメージを伝えると、それなら、と薦めていただいたのがこのニカラグア El Quetzalです。

イメージしていたのは中深煎りでした。が、サンプルの香りを嗅ぐと浅煎りっぽい、けどイメージした、スパイシーでちょっと複雑な香り。不思議に思い聞くと、アナエロビック製法で精製した豆とのこと。アナエロビックは「嫌気性発酵」の意味で、以前紹介したささしまのTRUNK COFFEE STANDさんでいただいた豆の「好気性発酵 (Funky natural)」と真逆ということになります。

嫌気性発酵も好気性発酵も、新しいコーヒーの味を求めて近年開発された生産処理方法です。後から味を付け足したフレーバーコーヒーと違う、コーヒー豆が備えた自然の味を引き出す精製法の開発は続くようです。
元祖エスプリカレーパン
では、早速カレーパンをいただきましょう。まずは基本の「元祖」から。家に持ち帰ってから冷蔵庫に入れずにすぐ食べるならそのままでも美味しいけど、リベイクするならまず電子レンジで、600Wなら20秒温め、続いて予熱したトースターで2分焼くと良いとのこと。
半分に切り、まずそのままいただきました。

お店でいただいた時のパンのモッチリ感は健在です。このモッチリ感は生地にタピオカ粉を練り込んで出すとのこと。中のカレーは、辛さより香り重視のスパイシーさ。やさしい味です。
続いて、残り半分を教わった方法でリベイクしました。最初にレンジで温め過ぎてしまうと生地がフニャフニャになるので、慎重に。

まず、トースターを開けると先ほどはなかった香りがフワッと漂います。期待しながらかじると、サックリ感復活!味も、そのまま食べるよりも辛さを感じるようになります。
合わせたニカラグア El Quetzalは、豆の個性を引き出せるようにKINTOのメッシュフィルターで淹れてみました。挽いた時点で、浅煎りっぽいけど何か違う、独特の香りがします。

そのお味は、浅煎りとは思えないボディ感というか、しっかりした味。通常の浅煎りほどは主張しない仄かな酸味の中に、かすかに甘味を感じる、複雑な味わいです。期待通り、カレーパンに個性で負けず、かつ張り合わない、いい組み合わせです。
バターチキンカレーパン
続いて、もちもちバターチキンカレーパンをいただきます。こちらのチキンカレーパンにはビーツが練り込んであって、揚げる前はピンク色をしているそうです。今度は最初からリベイクしていただきました。

こちらも辛さより香り!さらに、バターのせいでしょうか、コクを強く感じます。ビーツは主張せず隠し味になり、中モチ外カリのパンとまろやかなコクのカレーとの組み合わせは最強です。

ここまで1杯のニカラグアで粘りました。やはりコーヒー豆専門店の豆です。冷めてもエグ味が出ることなく、美味しく、かつ個性を失わないままいただいています。カレーパンとの相性も健全です。
キーマカレーパン
最後は、黒い見た目が印象的なキーマカレーパン。この色を出すために竹炭を練り込んでいるそうす。パンダでもなければ筍から成長した竹を口にすることはありませんが、こんな風に食材として使われることもあるのですね。

こちらもリベイクしていただきました。スパイシーさは3種類の中で一番強く感じました。それでも辛さは優しく、キリッとしたスパイシーさの後にまろやかさがある後味が続きます。言うまでもなく、モチカリのパンとの一体感は絶妙です。

ここで2杯目のニカラグアEl Quetzalを淹れました。淹れたては、スパイシー感が強いキーマカレーと合わせても存在感が褪せない個性を持っています。キーマカレーパンの後味が残る状態で口に含み、口の中で起こる味変はスイーツのそれと全く異質で、こんな楽しみ方もアリですね。
カレーパンとコーヒーの、新しい楽しみ方でした。クセになりそうです。
合わせて見たい:Cupping Room @caffe bontain
前述のようにマルエイガレリアでエスプリTO GOさんのカレーパンを買った後、帰り道にサカエチカのCupping Room @caffe bontainさんでコーヒー豆を買って帰りました。
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