音楽と食のイベント、音食マーケットで見つけた可愛いキッチンカーは、朗らかな夫婦が営む温かい場所でした。monomoku cafeさん。コーヒー好きが楽しめる本格的なコーヒースイーツをいただきました。

夜の音食マーケットに行ってきた

東別院と言えば朝市で有名ですよね。あの朝市の他にも、毎月12日には音楽と食を楽しむ「音食マーケット」が開催されます。私も12日が週末と重なると時々訪れ、以前は本家ブログ「HiroのCafeめぐり」でhuuさんやBRIGHT COFFEE STANDさんを紹介しています。

この日は平日でしたが仕事の後に行ける時間まで開催されているので(はい、普段はサラリーマンしてます)後で紹介する推しのアーティストMIONさんのステージを目当てに、なんかいい店ないかな、と思いつつ向かいました。

夜の東別院音食マーケット
朝市と対照的に、山門の前に並んだお店は「夜店」ですね。酷暑並みの残暑が続くせいで違和感がありますが、7時を過ぎるとすっかり暗くなります。

どんなマルシェでも見るようなトラックを横目に進み、目についたのが「coffee & sweets」のキッチンカー。本家のコーヒーブログに、姉妹ブログでこのスイーツブログを書いている私にとって、どちらでも楽しめそうなお店じゃないですか!

よく見ると可愛いいコーヒーミルの置物の横にはコーヒーの説明があります。

monomoku cafeのカウンターに置かれたコーヒーの説明
カードにはコーヒー豆の産地、エチオピアのイルガチェフ地方の説明や精製方法が書かれています。生産地区Gersi(ゲルシ)には「協力」という意味があるとのこと。後ろにぼんやりと写っているのはKONOとHARIO V60のドリッパー。

じゃぁ、イルガチェフのナチュラルをハンドドリップで、と思ったら、この日はコーヒー豆がないとのこと。でも私の目には入っていましたよ、説明書きがある瓶に入ったコーヒー色の液体が。Ethiopia Gersi G1 Naturalと読み取れます。コーヒー豆を「お酒」に漬けたものですね。

monomoku cafeにて、コーヒー豆を付け込んだリカー
私は以前、自宅焙煎した際に取り除いた「欠点豆」をホワイトラムに漬けたことがありましたが、その色は濃い目の琥珀色でした。この色を出すには相当漬け込んだと察します。果たして、そのお味は…

よく見るとそれぞれ「Brandy Base」と「White liquor Base」とありますね。前者はその香りを楽しむためにブランデーに漬けたものとのこと。コーヒーと洋酒は相性がいいですよね、アイリッシュコーヒーみたいに。以前Sweets写真館で紹介した知多のFairllineさんのCoffee Baumkuchenは深煎りコーヒーを練り込んだバウムクーヘンに知多ウイスキーを浸したものでした。

後者はコーヒーの味を活かすために風味が少ないホワイトリカーに漬けたとのこと。これらの「自家製カルーア」を使ったスイーツをいただけます。選んだのは、カフェジェリーカルーア。コーヒーの味を楽しみたかったのでホワイトリカーを選びました。

カフェジェリーカルーア

砕いたコーヒーゼリーにバニラアイスを載せて、自家製カルーアをかけたカフェジェリーカルーア。

そのお味は、口に含むとホワイトリカーのお酒感とハッキリとしたコーヒーの味が同時に来ます。でもそれだけじゃない。コーヒーゼリーには優しい甘さ。スペシャルティコーヒーで作ったコーヒーゼリーに有機砂糖を使っているとのこと。なるほど。

monomoku coffeeのカフェジェリーカルーア、東別院音食マーケットにて
夜の街に見えてしまいますが、お寺の境内のマルシェです。お店の前のテーブルでいただきましたが、すぐに立ち上がってお店の夫妻と立ち話を始めてしまいました。

そもそも苦味より香りが印象的なエチオピアのコーヒーですから、その特徴がこのカフェジェリーに出ています。コーヒーって、苦い飲み物じゃありませんよ!その味が、お酒感がガツンと来るホワイトリカーと一緒になって、一つの味を作っています。そこに溶けたバニラアイスが加わるとカルーアミルクっぽくなるけど、いい意味で手作りの味がする。

monomoku coffeeのカフェジェリーカルーア、東別院音食マーケットにて
月刊誌ムーの読者が見たら「オーブがっ!」と言いそうな写真ですが、これは写真用語では「玉ボケ」と言います。

あのカルーアミルクっぽさがあるけど、コーヒーの味はそれよりしっかりしている。堪能しました。

その後も夫妻との立ち話は続き、コーヒーのこと、名古屋のカフェのこと、コーヒードリッパーのこと、話は尽きませんでした。面白かったのは、「『コーヒーが好き』って言うと、『こだわりは何ですか?』って聞かれちゃうんです」って言ったら、大笑いして同意してくれたこと!多様性が半端ないコーヒーを楽しむのに「こだわり」なんか持ったら、コーヒーの良さを知らずに終わっちゃいますよ!

陽が暮れた後の東別院音食マーケット
奥側、山門の手前のキッチンカーがmonomoku coffeeさん。私が居座っている間 (!?) に訪れた人は皆さんくつろいだ様子で、温かい場所でした。

次に別のイベントでお会いしたら、今度はコーヒーをいただきたいです。その時は「本家ブログ」で紹介させていただきます!

次章では、この出会いのきっかけを作ってくれた名古屋出身のシンガーソングライター、MIONさんを紹介します。

基本情報

monomoku cafeさんは車1台で営業し、イベントなどに出店しています。詳しくはInstagramで発信しています。

monomoku cafe @東別院音食マーケット

特別出演:MION

冒頭で触れましたように、この音食マーケットは音楽と食のイベント。過去には本家ブログで、名古屋を第二のホームと呼ぶ大阪出身のシンガーソングライター平野里沙さんや、里沙さんの音楽仲間で名古屋を拠点に活動する蒼井さなさんを紹介しています。

今回紹介するのはMIONさん。名古屋出身で、今はイギリスを拠点に活動しています。今回は半年ぶりの一時帰国でした。

シンガーソングライターのMIONさん、東別院音食マーケットにて
昼開催のライブはマルシェと同じ屋外で行われますが、今回は本堂の中。それらしい雰囲気ですよね。左下に写り込んでいるのはお賽銭箱です。

今はキレイなオトナの女性ですが、元々アイドル的な可愛さも兼ねそろえたMIONさん。それ故アイドル視されることもありますが、シンガー「ソングライター」としての彼女の歌詞には、心に響くものがあります。

シンガーソングライターのMIONさん、東別院音食マーケットにて
イギリスで活動するMIONさんは今、私が初めて海外に出た頃と同じ世代。つい応援してしまいます。

そんなMIONさんの楽曲を、YouTubeから紹介します。

YouTubeから

前述のようにアイドル視されることもあるMIONさんですが、その歌詞にも注目です。

ALIVE

1%の確率は100度挑めば叶うから

この歌詞にはいつも勇気づけられます。


Merry Christmas

上の「Alive」を見て「アイドル的な…」に疑問を抱いた方のために、念のためそれっぽいものも載せておきます。今は名古屋暮らしに甘んじていますが、実は横浜出身の私には捨て置けないMVです。

公開は4年前ですが、今見ると海外進出の気概が窺えます。

いいね、シェアする!