「珈琲と和菓子」を掲げたキッチンカーで、ハンドドリップコーヒーとオリジナルの和菓子のペアリングを楽しませてくれるお店に行ってきました。「huu わたしのわがし」さん。コーヒー好き同士の会話も弾みます。

揚輝荘マルシェに行ってきた

「huu わたしのわがし」さんは以前東別院で開催された「音食マーケット」でお会いして、その時の様子は本家ブログ「HiroのCafeめぐり」で「huu @東別院音食Market」として紹介しています。今回は揚輝荘マルシェに出店されたhuuさんをスイーツカフェめぐり目線で紹介します。はい、「珈琲と和菓子」ですから、どちらの目線でも紹介できるんです。

今回マルシェが開催された揚輝荘は昭和初期に建設された名古屋の郊外別荘で、今はその庭園や歴史的建造物を見学できます。今回マルシェが開催された北園は無料で入場できます。

揚輝荘の庭園と、遠くに見える日泰寺五重塔
揚輝荘北園の庭園と、遠くに見えるのは覚王山日泰寺の五重塔。2箇所あるマルシェ会場の1つが少しだけ見えていますが、huuさんはギリギリで木に隠れて見えません…

この揚輝荘マルシェは「地球に、人にやさしい」をテーマに掲げた、エシカルなマルシェです。huuさんは北園にある「栗廼屋くりのや」近くの柿の木の下の木陰で営業していました。この日は37℃を超える猛暑日。木陰が有難いです。

「huu わたしのわがし」のキッチンカー
木陰で営業する「huu わたしのわがし」さん。よくあるベタなキッチンカーとは一線を画したナチュラル感あるデザインは流石です。

このブログはカフェめぐりブログから派生してスイーツに焦点を当てたスピンオフですが、「珈琲と和菓子」のhuuさんですので、ここでは和菓子をコーヒーと一緒に紹介します。

ジャスミン餅と浅煎りのニカラグア

スイーツに合うドリンクを選ぶか、ドリンクに合うスイーツを選ぶか。

暑いこの日はオレンジジュースや夏季限定のシークァーサースカッシュが人気でしたが、メニューを見た私が気になったのは、控えめに書かれたジャスミン餅。ジャスミンの、餅ですよ。合わせたのは浅煎りのニカラグア。今日はスイーツ先行です。

「huu わたしのわがし」のメニュー
カウンターに置かれたのはtoday’s COFFEE。この写真では判別できませんが、上は中煎りのhuuオリジナルブレンド、下は浅煎りのニカラグア。どちらも丁寧な味の説明が添えられています。イーゼルも何気にお洒落ですねぇ。

この日は猛暑、と書いたばかりですが、コーヒーの香りをより良く感じられるのはアイスより、淹れたてのホット。南国フルーツ感のある浅煎りのニカラグアをホットでいただくことにしました。

横のスライドドアを開けた注文口でお会計を済ませてジャスミン餅を受け取り、リアゲートを開けた提供口でハンドドリップコーヒーが淹れられるのを待ちます。

コーヒーをハンドドリップするhuuわたしのわがし
キレイにまとめられた軽ワゴンの中で、注文を聞いてから1杯分のコーヒー豆を挽いて丁寧にハンドドリップします。

まずは浅煎りのニカラグア、そのお味は、

テイクアウト用のカップの飲み口をプチッと開けると、フルーティーな香りが漂います。口に含むと、苦味はほとんどなく、爽やかで個性的な酸味が心地よく口に広がり、余韻が続きます。どんなに暑くても、この香りと味わいはホットならではです。

続いて、ジャスミン餅。

「huuわたしのわがし」のジャスミン餅
3段に分かれた餅を1枚づつ剥がして食す。これは以前本家ブログで紹介したキャラメル餅と同じです。その時は自宅で深煎りのブレンドコーヒーと合わせました。

名を冠していながらジャスミンが前面に出しゃばらない、でもそれがなければこの味にならない。相変わらず絶妙な和洋折衷です。控えめで素朴な甘さに、モチッとした食感。現代の日本に生まれて良かった、と思える和菓子です。

これが、軽やかな味わいの浅煎りニカラグアに合います。

コーヒーでも特に浅煎りは、淹れてから時間が経って温度が下がると、感じる味わいが変わります。カップの中で起こる味変、とも言われます。でもこれは、その味変でしょうか、それともジャスミン餅の後味との調和でしょうか、徐々に甘味を感じるようになりました。

揚輝荘マルシェの「huuわたしのわがし」から見上げた青空
猛暑の中でホットコーヒーを飲みながら見上げた青空。よく見ると柿の木の枝には青い実がなっています。

モチッとしたジャスミン餅と、爽やかな浅煎りコーヒー。似ていない者同士が、いつの間にか同じ味の方向性に重なっていく。これだからフードペアリングはやめられません!

しばらくhuuさんとコーヒーのこと、名古屋のカフェのことを話しながら時間が経ってしまいましたが、豆が良いのでしょう、淹れてから時間が過ぎても最後まで美味しくいただきました。

せっかくの猛暑なので (?) 夏季限定ドリンクも楽しんでみます。

珈琲寒天ラテ

前述のように夏季限定ドリンクの中ではシークァーサースカッシュが人気のようですが、コーヒー好きとして気になったのは、珈琲寒天ラテ。

「huuわたしのわがし」の提供口と、エスプレッソマシン
お気付きでしょうか。リアの提供口の右側に鎮座されるのはエスプレッソマシンです。珈琲寒天ラテを作るために、挽きたてのコーヒー豆で本格的なエスプレッソを淹れます。

ドリンク、と言いましたが実はこれ、天草テングサを煮て作った珈琲寒天という和菓子と、練乳カフェラテをカップの中で合わせた「ペアリング」です。夏にキッチンカーで生菓子を提供するのは難しいので、そこで考えた、カップに収まる「珈琲と和菓子」とのこと。流石です。

これだけで、コーヒーゼリーと珈琲寒天の違いについてhuuさんと話が盛り上がってしまいました。違うんですよ、これが。食感も味わいも。

「huuわたしのわがし」の珈琲寒天ラテを作る
それだけで和菓子になりそうな珈琲寒天を砕いて、挽きたてのコーヒー豆で淹れたエスプレッソを注ぎます。

そのお味は、くどいようですがそのままで和菓子になりそうで甘さ控えめの珈琲寒天の食感と、程良い甘さの練乳カフェラテと濃厚クリームのバランスが、絶妙。聞けば、寒天に使ったコーヒーもエスプレッソにしたコーヒーも、同じhuuオリジナルブレンドの豆とのこと。これらの素材を合わせるまで、試行錯誤を繰り返したそうです。まるほど、味のクオリティが高く、それが調和するわけです。

「huuわたしのわがし」の珈琲寒天ラテ
かつて権勢を誇ったタピオカミルクティーに似ているですって!? いやいや、素材のクオリティも仕上がりも違いますから。

先述のようにこのブログは、コーヒー専門店を中心に紹介するカフェめぐりブログのスピンオフとして始まったスイーツカフェブログです。ですから、コーヒー好きでスイーツ好きでもある男子オトコには刺さるんですよ、huuさんのコーヒースイーツは。

猛暑の木陰でいただいたホットコーヒーと夏限定「ドリンク」、どちらも堪能しました。

揚輝荘、栗廼屋付近に落ちていた栗
小屋材に栗の木を使った栗廼屋の近くに落ちていた栗。木にはまだ青い実がなっていて、地面に落ちたこの子達も割れていないので、青いうちに台風で落ちてしまったものかもしれません。それでも、風情はあります。

最後に和三盆の干菓子をテイクアウトしました。これは後程追記します。

基本情報

「huu わたしのわがし」さんは車1台で営業し、イベントなどに出店しています。詳しくはInstagramで発信しています。

huu わたしのわがし

合わせて見たい:Sweets写真館

その後もイベントで度々お会いするhuuさんの和菓子をSweets写真館で紹介しています。

さくらもち

口元に近付けただけで届く桜の香り。口に含むと優しい和の甘さ。外身はお米の感じを残し、その柔らかい感覚は食感と言うより、むしろ口溶け。中身の白あんも上品な甘さ。

さくらもち by huu

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