名古屋のパン好きにはちょっと知られた人気店に行ってきました。terre à terre(テーラ・テール)さんの高岳たかおか店。既成概念を打ち壊す「クロワッサン」をはじめ、北海道の恵みをふんだんに使ったパンたちが魅力的なんです。

週末の朝はパンで

「ご飯にしますか、パンにしますか」なんて台詞が、もうすぐ最終週を迎えるNHKの朝ドラ「虎に翼」のワンシーンでありましたね。普段はサラリーマンしている私の朝の定番は納豆TKGですが、週末の朝はベーカリーカフェでパンを食したくなることがあります。

そんな私がある週末にふと思いついた選択肢が、テーラ・テールさんの高岳店でした。そのうち行きたいと考えていましたので。

terre a terre 高岳店のパン
緑に囲まれたエントランスをくぐり、迎えてくれるのは魅力的なパンたち

先客は、これから自宅でちょい贅沢な朝食を楽しみたい方でしょうか、パンをいくつかテイクアウトしていきました。そこまでご近所さんではない私はイートインします。モーニングプレートのようなメニューはなく、棚に並んだパンと、ドリンクを選びます。

気になったカフェラテには「エスプレッソにコクのある北海道牛乳をたっぷり」とあります。迷わず選びました。

terre a terreのカウンター、ドリンクメニューと焼き菓子
ほぉ、ドリンクメニューの横にはクッキーも。小麦粉を知り尽くしたお店の焼き菓子は気になりますが、これは次回のお楽しみとします。

パンとドリンクを選んで会計を済ませたら、2階のイートインスペースに向かいます。トースターも2階にありますよ。

terre a terre(テーラ・テール)高岳店2階のイートインスペース
ライトウッドでシンプルにまとめられたイートインスペース。先客がいたので写真は控えましたが、窓の外には街路が見えます。

選んだのはジェノベーゼピザとジャンボンサリューです。それぞれリベイクしていただきました。さて、そのお味は、

terre a terreのイートインスペースでいただいたジェノベーゼピザとジャンボンサリュー

サーモンとじゃがいものジェノベーゼpizza

サーモンとじゃがいもって、コレ、北海道グルメの定番ぢゃないですか!素材の原産地に言及はありませんが、いいですよ、北海道気分が味わえれば(元ライダーで、北海道ツーリングの記憶が残る筆者の所見)。

terre a terre高岳店イートインスペースのトースター
タイマーをセットすると瞬時にパーッと明るくなる(熱くなるであろう)Aladdinのトースターでジェノベーゼピザを温めております

正直なところ、リベイクするまでその香りにジェノベーゼ感は薄かったのですが、温めたらバジルの香りがフワッと立ちました。食すと、じゃがいもも調度いいホクホク感です。あぁ、北海道…

terre a terreのイートインスペースでいただいたサーモンとじゃがいものジェノベーゼpizza
小麦粉とじゃがいものダブル炭水化物とかって野暮なこと言わないで、この風味と食感を楽しみましょう。

スモーク感があるサーモンもいい香りで、存在感がありますね。生地はモチモチで、ピザともピザトーストとも違う食感が楽しいです。

ジャンボンサリュー

お次は、先ほどのジェノベーゼピザと棚の上で並んでいた、ジャンボンサリュー。説明には「オリジナルクロワッサンに自家製ベシャメルソース、無添加ハムを贅沢に」とあります。こちらもリベイクしていただきました。

terre a terre高岳店のジャンボンサリュー
ストーンプレートもいい感じです。表面には先のジェノベーゼピザが残したバターが光っていますが、決して油っこくないですよ。

「オリジナルのクロワッサン」は外がサクッとしていて、中は言葉で説明し難い食感なのですが、サクッとした層が重なり過ぎてもはやモッチリ、で通じますかね。ベシャメルソースはコクがあって濃厚、それがハムとクロワッサンを包みます。

terre a terre高岳店のジャンボンサリュー
ハムは色合いも食感もベーコンに近い感じ。

いい朝食でした。朝食、とは言えお店に着いたのは10時頃でしたが、週末ならアリですよね。その頃はまだ店内は空いていましたが、11時近くなると席が埋まっていきました。ブランチ、ですかね。落ち着いて食事をするなら早い時間がお勧めです。

ところでこのクロワッサン、もはやクロワッサンじゃない、新しい食べ物になっていますね。気に入ったのでテイクアウトすることにしました。

terre a terreのオリジナルクロワッサン、サリュー
こちらは「ジャンボン」になる前の姿。並べられた数は人気の証でしょう。

名古屋のベーカリーですからね、あんバターも一緒に買いました。おうちで撮った写真は次章で。

基本情報

愛知県名古屋市東区3-28-3

9:00~18:00
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

terre à terre 高岳店

テイクアウトをおうちで

先述のように、ジャンボンサリューの中のパン、「オリジナルクロワッサン」サリューと、あんバターをテイクアウトしました。

サリュー

ジャンボンサリューの食感が衝撃的でしたのでテイクアウトの際に尋ねたところ、層を100以上重ねているとのこと(128層ですかね)。

これをトースターで2分ほど温めていただきました。さらに自宅であれば、余熱で1~2分置くと外側のサックリ感が復活します。イートインスペースのトースターは稼働率が高いので余熱で置いておくのは躊躇ってしまいますが。

terre a terreのオリジナルクロワッサン、サリュー
その容姿も、もはやクロワッサンではありません。見てください、この層の重なり。

プレーンもやはり外はサックサク。中は、層が積もり過ぎた挙げ句にモッチリ食感になった、とでも言いましょうか。病みつきになる歯応えです。

terre a terreのオリジナルクロワッサン、サリュー

食べている間に唇がつるっつるになるほどバタリーなのですが、これがしつこくありません。流石ですね。

「フランス人はクロワッサンとカフェオレ」のイメージがありますが(古い?)このサリューはストレートのコーヒーやエスプレッソ系にも合うでしょう。

あんバター

あんバターって、常温で食べる派と、リベイクしてバターを溶かす派に分かれませんか?私は後者ですが、お店の方に尋ねると、これは常温がお勧めとのこと。

terre a terreのあんバター
持ち帰る間にバターの形が崩れてしまいましたが、お店で売っている状態ではシャープなエッジのプレート状になっています。

パンは、見た目は小ぶりな昔ながらのコッペパン。でもフワッとしてモチッとしたそのクオリティは小学校の給食で食べたそれとは違います。

そこに、たっぷりだけどしつこくない、ほんのり塩味があるバターに、上品な甘さのあんこ。これらが口の中で一体になる。絶妙。

terre a terreのあんバター

今まで多種多様なあんバターを食してきましたが、素朴部門ではナンバーワンですな。

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