錦市場商店街の喧騒を離れて富小路通を上った先にある小さなコーヒー屋さんに行ってきました。WEEKENDERS COFFEE TOMINOKOJIさん。インバウンド客に人気のお店で、日本の良さを感じます。

富小路通を歩いてみた

WEEKENDERSさんと言えば以前紹介した同じ富小路通沿いのPIECE HOSTEL SANJOさんで豆の仕入れ元のひとつとして知って以来気になっていました。二筋違いの御幸町通を松原通まで下ったところにあるのが焙煎所、蛸薬師通と六角通の間にあるこちらが「富小路」カフェです。

WEEKENDERS COFFEEとその手前の駐車場
場所を確認してから行きましたが、知らなければ駐車場の向こうの民家にしか見えません。

看板もありませんが場所はここのはず、と思って行ったらありました。インバウンド観光客らしき人たちが集まる緑に囲まれた民家の中に見つけたのは、白いコーヒードリッパーが並ぶカウンター。

WEEKENDERS COFFEEのカウンター
手前の石材は、何か建物の柱に使われていたものでしょうか。その向こうの小ぢんまりとした部屋にはエスプレッソマシンやコーヒードリッパーなど一通り揃っています。

気温が体温に近い猛暑のこの日、先客はみなさんアイス系のコーヒーを選んでいました。でも、焙煎所さんのコーヒーですからね、豆の良さが分かりやすいホットを注文することにしました。本日のドリップコーヒーはコロンビアとのこと。

WEEKENDERS COFFEEで販売しているコーヒー豆とドリップバック
こちらはおうちカフェ用に売っているコーヒー豆とドリップパック。中列右側のコロンビアが本日のドリップコーヒーのコロンビア。パッケージには焙煎日も記されています。

余談ですが、ハンドドリップは英語メニューで「pour over」とちゃんと訳されています。「Hand drip」と和製英語訳する大手チェーン店とは違いますね。

COLOMBIA Bellanid Torres

注文を聞いてから1杯分の豆を挽き、丁寧にハンドドリップします。コーヒー専門店の基本ですよね。

WEEKENDERS COFFEEでハンドドリップするコーヒー
訪れたのはちょうど祇園祭の期間中。よく見るとカウンターの上には山鉾のミニチュアがあります。

できたらお持ちします、とのことですけど、席はないんですよ、実質。小さな腰掛けには先客がいましたので、ちょうどいい高さの土塀に腰を下ろして待つことにしました。空なんか見上げながら。

WEEKENDERS COFFEEの軒先から見上げた空
青空を見上げながらコーヒーを飲むのは難波の小猿珈琲さん以来です。あの時はオフィス街でビルの間に空を見ていました。

しばらくすると笑顔が爽やかなバリスタさんが、ちゃんと陶器のカップに入れられたコーヒーを持ってきてくれました。

このブログのカフェMapでは便宜上コーヒースタンドには紙カップのアイコンを使っていますが、ここはイートインスペースがない「コーヒースタンド」のようで陶器のカップでコーヒーをいただける、有難いお店です。

WEEKENDERS COFFEEでテーブル代わりの土塀に置かれたコーヒーカップ
土塀の上の平らな瓦はテーブル兼腰掛けになります。

そのお味は、スッキリした浅煎りの優しい味。レモンのような爽やかなフルーティーさがあり、暑い日に飲むホットはこんな感じが嬉しいです。空を見上げ、風に吹かれながらゆっくり楽しんでいると、酸味の中に仄かな甘味も感じるようになりました。

ふと我に返ると、これ、軒先に腰をお下ろしてお茶をいただく日本人の感覚、ですかね。

WEEKENDERS COFFEEの軒先で、新緑のもみじ。
新緑のもみじを見ると、秋にはまったく違う景色になるんだろうな、と想像してしまうのは私だけではないはず。

のんびりしている間も来客は引っ切り無しで、英語、中国語、ラテン系など、いろんな言葉が聞こえてきます。そうかと思えば、自転車で来る地元の人らしきお客さんも。

人に自慢したくなるお店をまた見つけてしまいました。

基本情報

京都府京都市中京区富小路通六角下ル西側骨屋之町560離れ

7:30~18:00(水曜定休)
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

WEEKENDERS COFFEE TOMINOKOJI

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