ヤマハミュージックと言えば楽器のお店ですが、カフェも併設されていて、音楽イベントも開催されます。地ビールと音楽を楽しむ「CRAFTBEER X MUSIC」がお目当てで訪れましたが、一足先に「昼の部」でカフェも楽しみました。
ブランド体験フロアに行ってきた
8階まであるヤマハ名古屋ビルでは楽器の販売や音楽教室など様々な活動が行われていますが、その1階の楽器体感コーナーでは「ブランド体験」ができるようになっています。私が入店した時は電子ドラムを叩いているお客さんがいました。
バイオリン、ギター、トランペットなどの楽器がタブレットと共に置かれていて、レッスン動画を見ながら試し演奏をできるようになっています。

お店の方に話を伺うと、音楽を始めたいけれど、どの楽器を選べばいいか分からない人はいろんな楽器を体験してみることができるとのこと。もちろん、欲しい楽器が決まったら2階から上のフロアでお目当ての楽器を買うこともできます。
このフロアではワークショップも開催されます。私の目を引いたのは、段ボールを使った一弦ギター。極めてシンプルな構造で一本の弦で音の高さが変わる仕組みが分かるようになっています。

そして、この日の私のお目当ては同じフロアにあるカフェ。やっぱり楽器を買いに来たり体感しに来た人のためのカフェなのかな、と思って聞いてみると、フツーにカフェとして利用してよいとのこと。ホッとしました。
フロアの奥にあるカウンターで注文して、イベントスペースにあるテーブル席でいただきます。

メニューには「コーヒー」もありますが、やはりコーヒー好きなら少しくらい高くても「スペシャルティコーヒー」を選びたいです。サイフォンで淹れるので10分くらいかかる、とのことですが、問題ありません。そもそもスペシャルティコーヒーは急いで飲むようなものじゃないですからね。
今回のスペシャルティコーヒーはキリマンジャロ。3種類あるどら焼きから基本の「小豆餡&栗甘露煮」を選びました。
キリマンジャロ AAグレード
10分なんて、楽器やワークショップの展示を見ていたらあっという間ですね。程なくして1杯のスペシャルティコーヒーとどら焼きが運ばれてきました。フワッと香るのは、爽やかなフルーティーさ。

そのお味は。口に含むとキリマンジャロらしい酸味が前面に出てくるけど、イヤ味がなく、むしろ爽やか。そのフルーティーさは、柑橘系のような、甘酸っぱいリンゴのような。

サイフォンのフィルターにはペーパーとネル(ネルドリップのネル)がありますが、ここで使われているのはネルでした。表面にうっすらとコーヒー豆の油分が浮いていましたが、ペーパーフィルターを通れない油分はネルを通って他の成分と一緒に抽出され、このようになります。
浸漬式のサイフォンでは豆の味がしっかり出て、油分などの成分も加わり、期待以上の(…テイスティングノートに書いてある通りの)コクを楽しめました。
どら焼き:小豆餡&栗甘露煮
実は事前にお店のウェブサイトで下調べして、YAMAHAロゴの焼き印が押されたどら焼きが気になっていました。何故どら焼き? とも思いましたが、ひょっとして言葉遊びですか!? どら焼きの語源の「銅鑼」は打楽器ですから。

このどら焼き、シンプルで素直に美味しいです。酸味が特徴のキリマンジャロとあんこは合わないかな、とも思ったけど、期待以上のコクがあるから思ったほど悪くない。
そして、ゴロっと入った栗の存在感。

食感も味も、そのまんま栗の甘露煮を楽しめます。栗スイーツは数あれど、やっぱりゴロっとしたのがいい。
姉妹ブログ「SweetsオトコのCafeめぐり」では栗スイーツもどら焼きも色々紹介していますので、お好きな方は見てくださいな。
スイーツの世界を覗いてみる
今回は基本の小豆餡&栗甘露煮をいただきましたが、他にも「白餡&抹茶クリーム」と「苺餡&バタークリーム」があるので、またの機会にいただきたいです。

今回のお目当て、CRAFTBEER & MUSICは次章で紹介します。
基本情報

CRAFTBEER & MUSIC
前述のように今回のお目当ては、以前明治村カフェめぐりで紹介した岡崎出身のシンガーソングライター、京夏さんが出演するライブです。普段はピアノ弾き語りのソロシンガーソングライターとして活動していますが、今回は「Percussion × Piano × Saxophone」で構成される「一夜限り」のセッションになりました。

メンバー紹介の前に、まずはイベント名の前半部分「CRAFTBEER」の紹介から。
YELLOW SKY PALE ALE
このCRAFTBEER & MUSICは地元名古屋の醸造所、Y.MARKET BREWINGのクラフトビールを飲みながらライブ演奏を聞いて週末の夜を楽しむイベントです。ワンドリンク制ですが、もちろんビール以外のソフトドリンクも選べますよ。
選べるクラフトビールはPurple Sky Pale Ale、Yellow Sky Pale Ale、Hysteric IPAの3種類です。

選んだのは「YUZU PALE ALE」ことYELLOW SKY PALE ALEです。実は先ほどの柑橘系のフルーティーさが特徴のキリマンジャロの記憶が残っていたので、「同類」の柑橘系を選んでしまいました。
これ、味も香りも、まんま柚子! Pale Aleは軽い口当たりが特徴的で(Paleには「淡い」という意味もある)、それが柚子の風味と出会うと絶妙です。
おつまみは柿の種一択でしたが、どんな料理とペアリングするといいか、考えても楽しくなります。

日本人はビール好きの国民、とか言われるけど、ビールなら何でもいいと考えている人が多いのが残念です。ビールもコーヒーに負けないくらい個性豊かですからね。Y.MARKET BREWINGさんの他のいろんなビールも飲みたくなりました。
京夏 – Piano, Vocal
昨年9月から母校でフルタイムの音楽教師というキャリアも始めた京夏さん。そのため今は基本的にシンガーソングライターとしては活動休止中ですので、今回のようなライブは特別です。

前述のように一夜限りの編成ですのでオリジナル曲は披露しませんでしたが、そもそも音楽の幅が広いしジャズも好きな京夏さんですので、やはり存在感がありました。明治村音楽祭でもジャズアレンジした「もみじ」を歌ったくらいですから。
京夏さんの魅力のひとつは浄化作用がある歌声ですが、今回のような編成でボーカルがない曲でもグランドピアノの存在感を示すところが流石です。
かとうめい – Percussion, Chorus
いろんなアーティストさんのライブでサポートを行うかとうめいさん。以前BRIGHT COFFEE STAND @ 東別院音食Marketで紹介した蒼井さなさんのワンマンライブはなんと、ピアノ京夏、パーカッションかとうめいという豪華サポート陣で行われました。

全国から引っ張りだこの(本人曰く勝手に押しかけている)めいさんは、京夏さんも県外にちょくちょく連れ出して (!?) います。以前ここで紹介したBlue Bottle Coffeeさんの京都木屋町カフェがある京都も、CAFETALESさんがある大阪も、SweetsオトコのCafeめぐりで紹介したhappy muffinさんがある桑名もvegewest Cafe & Wine Barさんがある東京も、めいさんがパーカッションでサポートしています。
アオイ – Sax, Chorus
今回初めてお会いしたサックス奏者のアオイさん。冒頭からサックスを演奏しながら客席に繰り出すなど、アンプラグドならではの演出も見事でした。

ピアノ、パーカッション、サックスの編成でしたからジャジーな雰囲気になりましたが、ジャズっぽさが一番出ていたのはやはり、アオイさんのサックスでした。
CRAFTBEER x MUSICということでビールのCMソングメドレーなんてのもありましたが、一番印象的だったのはin the mood。この曲は私が高校生の時に体育祭の創作ダンスで使われた曲でしたので、ビールのCMよりも高校時代を思い出しながら聴いていました。
京夏さんを推しているお陰で、こんな素敵なセッションを見る機会にも恵まれました(もちろんコーヒーとどら焼きも)。

自分で楽器を演奏する機会があるか分かりませんが(多分無い)、伏見に来てどら焼きが食べたくなったらまた来ようかな。以前紹介したスペシャルティコーヒー専門店Coffee Shop*さんもすぐ近くですから。
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