大須から程近く、ライブハウスも多い町、上前津のカフェに行ってきました。TRUNK COFFEE & CRAFTBEERさん。コーヒーのクオリティはもちろん、クールな内装にも注目です。

上前津の駅から歩いてみた

TRUNK COFFEEさんと言えば、以前ささしまのTRUNK COFFEE STANDさんを紹介しました。TRUNK COFFEE STANDさんはその後移転し、今回紹介するのは現在3店舗あるTRUNK COFFEEさんのうち、上前津にあるTRUNK COFFEE & CRAFTBEERさんです。

ちなみに個人的には、複数ある店舗を地名に因んで「〇〇店」とせずに、店舗ごとに特徴に合わせた名前を付けるところが好きです。

TRUNK COFFEEの店内で販売されているコーヒー豆
TRUNK COFFEEさんと言えば名古屋でコーヒーの仕事をしている人と話をして名前が挙がるカフェの1つです。その理由は扱うコーヒー豆の種類と、ドリッパー。

そんなTRUNK COFFEEさんですから、入店して「コーヒーをいただきたいのですが」と言って選べるコーヒーの種類を聞くと、そこからコーヒー談義が始まります。大抵のお店ではコーヒー豆の産地から選びますが、ここでは例えば「エチオピア」だけでもウォッシュド、ナチュラル、アナエロビックの3種類がありますから。

エチオピアが好き、と伝えると、そのスタッフさんもエチオピアが好きなことが判明。しばらくエチオピア談義を楽しみました。そこで選んだのはエチオピアのGesha産のアナエロビック。

Geshaについては「浅煎りのゲイシャを淹れてみた」で、アナエロビックなどの精製方法については「GLITCH COFFEE @ 9h」で少し説明していますので、興味がある方は読んでみてください。

淹れ方はエアロプレス、ORIGAMI、カリタウェーブから選べて、注文した豆に合う抽出方法も教えてもらえます。Geshaのアナエロビックに向くのはORIGAMIとのことで、せっかくTRUNK COFFEEさんでいただくことだし、迷わずORIGAMIを選びました。

エスプレッソマシンの上に並ぶTRUNK COFFEEのオリジナルカップ
ORIGAMIドリッパーもそうですが、TRUNK COFFEEさんのもう一つの特徴はオリジナルのカップ。エスプレッソマシンの上にカップが並ぶのはよくある光景ですが、そのほとんどがTRUNK COFFEEさんオリジナルです。

カウンターの向こうで豆を挽き始めた時点で、独特の香りが漂ってきます。挽き終えたところで「香りを嗅いでみますか?」なんて言ってくれるところも嬉しいですね。すでに感じていた香りですが、近くで嗅ぐとその鮮烈さが際立ちます。

いよいよ抽出。これも大事なことですが、ペーパーフィルターをセットする前にお湯でドリッパーを温めます。このひと手間も味わいの違いにつながります。

TRUNK COFFEEにて、ORIGAMIドリッパーでハンドドリップ
以前紹介したGLITCH COFFEE @ 9hさんではお店のテーマカラーに合わせて黒のORIGAMIドリッパーを使っていましたが、やはりORIGAMIの特徴の一つは、そのカラフルさです。

後述する、少し変わったカップに入れたコーヒーを手に、客席に移動します。店舗の1階で注文したコーヒー(またはクラフトビール)を受け取り、2階か3階の好きな場所に移るスタイル。2階はグループ向きの小さな部屋、3階にはテーブルがポツン、ポツンと置いてあります。3階に上るときは頭上注意ですぞ。

TRUNK COFFEE & CRAFTBEERの2・3階に上がる階段にあるグリーンウォール
上階の客席に向かう階段にあるグリーンウォール。この後クールな内装の写真が続きますが、無機質なクールさとナチュラルの融合が良き。

最近はカフェでも、姉妹ブログのSweets Cafeめぐりで紹介するお店もナチュラル系が多かったのですが、こんなクールなカフェもいいですね。ちょっと前に少し話題になった無機質カフェとは違う良さがあると思います。この日はタイミング良く先客がいなかったので好きな席を選べました。

TRUNK COFFEE & CRAFTBEER3階の客席
ブロック剥き出しの壁、白いタイル、古びた椅子と、錆びた感じのテーブル。一見無機質ですが、右上にちらっと写っている暖簾のれんはコーヒー豆を入れる麻袋です。

前置きが長くなりましたが、さて、そのお味は、
苦味は強くないのですが、アナエロビック特有のスパイシーさに強さがありあす。この、苦味ともボディ感とも違う力強さには、はまります。それでいて、後味にはエチオピアらしい嫌味のない酸味が続く。ヤラれました。

上の写真にもチラッとだけ登場させたカップにも注目です。

TRUNK COFFEEのオリジナルコーヒーカップ
日本人なら、ホットドリンクが入った取っ手がないカップを持つときは両手を使ってしまいますよね、お茶をいただくみたいに。最初はそうしていましたが、しばらくしてこのカップなら片手でも無理なく持てることに気付きました。

帰り際にスタッフさんに伺って知ったのですが、このカップはTRUNK COFFEEさんの社長さんが考案したもので、かつてコーヒーの世界チャンピオンもコンテストで使用したことがあるそうです。手に伝わる重みまで考慮したとのこと。コーヒーの世界は奥が深いですね。実際の使い心地はお店で確かめてください。

実は私の自宅でもコーヒーカップが増殖しています。このブログやインスタグラムにも度々登場するので、興味があったら見てみてくださいね。

TRUNK COFFEE & CRAFTBEERで暖簾として使われている麻袋
こちらがその「暖簾」として使われている麻袋。よく見ると、私にとってエチオピアと双璧を成すお気に入りのインドネシア、マンデリンでした。

実は興味深い内装の写真を撮っている間に時間が経ってしまったのですが、冷めても美味しくいただきました。TRUNK COFFEEさんは自社で焙煎していますから、鮮度の良い豆で淹れたコーヒーは冷めても美味しいんです。

エチオピアと言えばイルガチェフが人気ですが、このアナエロのエチオピア、イルガチェフのスッキリしたフルーティーさに慣れた人には相当な違和感があると思います。でも、違った個性があるところが、コーヒーのいいところ。

コーヒーも、みんなちがって、みんないい。

TRUNK COFFEE & CRAFTBEER3階の客席
窓際の席から振り向くと、コンクリート剥き出しの壁に、黒い鉄骨と、破れてクッションが飛び出した椅子。カフェの内装も、もんなちがって、みんないい。

余談ですがこの日は後に、ここから歩いて数分の場所にあるライブハウスで、以前「GOSPEL CAFE @ Cafe Hope」で紹介したシンガーソングライター、Radiyaさんのライブを楽しみました。「one plus one」ではユニットを組む、サポート兼母親(?)のヒロミさんとは観客席でご一緒しました。

話は戻って、TRUNK COFFEEさん、さすがですね。また来ます。

基本情報

愛知県名古屋市中区上前津1-3-14

11:00~23:00 (LO 22:30)
最新情報はお店のウェブサイトでご確認ください

TRUNK COFFEE & CRAFTBEER

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